気になる関係 29

「実は、カップル限定の景品がどうしても欲しかったんだけど、身近で誘える人がいなくて…。嫌だったらごめんなさい…」


一輝は、少し子供っぽい表情を見せた景子に、何の疑いも無くその願いを受け入れた。


「誘ってくれてありがとう。とりあえず、アドレスを教えるから細かい事は後で話そうか」


そう言って、メモを渡した。


長話しが出来る雰囲気では無い慌ただしい店先。スタッフ達から舌打ちが聞えている。

密談の内容を、後で皆に聞かれる心配をしながら、仕事に戻った。

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