あなたは自分が本物だと証明できますか?

東井タカヒロ

狂喜

僕はいつからここにいるだろうか?長期入院を余儀なくされ、長いこといる。食事は決まった時間に決まった料理が出される。退屈な日々だ。1日1回看護師が来て、僕の様子を確認して帰っていく。支給されらる本はすぐに読み切って飽きてしまった。窓には柵がついていて眺めがあまりよくない。外はあまり変化がなく、退屈だ。僕は病室が出ることができない。この病室は隔離されていて退屈だ。「面会だ」医師がやってきた。珍しい。面会室に入ると悲しそうな顔をした男性がうつむいていた。僕が入ってきたのを見て、顔をあげた。「おい!隼人!大丈夫か?」なにを言ってるんだ?このひとは。「君はなにを言ってるんだ?僕は隼人ではないし、僕は君を知らない」「そうか、まぁそうだよな」さっきからこの人は何を言っているのだろう?確か僕の名前は、、、「なぁ隼人、いつかこの意味がわかると思う。だから伝えとく、助けてくれてありがとうってさ。南からそう伝えてほしいとさ」「はぁ、」「オジカンデス」機械の音声がなり、その男が退出していく。医師が入ってきて僕をあの部屋へ連行していく。「彼は友達だったのかい?」医師が優しい口調で話かける。「君は何も知らなくて幸か不幸か」「なにか言いました?」「いや、なんとも」

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