セイベツ
女扱いするな!失せろ!
と思ったことは少なくない。だが、どうだ?「お初にお目にかかります。お嬢さま」と言われたら悪い気はしない。そして言える。
「ボクは男ではない」と。
身体的にはどうしようもない。決定的事実がある。
ならば心の、自認はなんだ?
男ではない、がそう扱われても嫌な気はしない。
女扱いされたらキレる自分と満更でもない自分と。
男女の枠になんぞ収まらず、『ボクはボクだ。以上解散!』な自分と。
正直言って、自身でもよくわからない。
決めずに『ボクはボク』で通したい。だが、それを許されない場面がある。何処かに入る際の面接であったり、書類審査など。写真があれば、身体はだいたいどっちかが判断つくはずなのに。〈伏せる〉であったり、〈答えない〉といった男女に捉われない解答欄もあるが、全てではない。
流石に、身体性は諦めもあって頭では受け入れられているが、心が追いつかない。そこは割り切るべきだとは思っている。わかっている。だからこそ苦しい。わかっているのに、感情が追いつかない。一生、この苦しみを抱えていくのかもしれない。
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