第1曲め・詩「きみが遠くても温もりは近くに」🐰

 しんしんと雪が降る 雪化粧ほんのりと今年も街に冬が訪れて

 僕ときみのぬくもり色のマフラー 

 あの日からどれだけ月日が経ったのだろう


 色は鮮やかさ失って色あせてゆく

 きみの温かさは今でも鮮明におぼえているのに……


 胸が震える あの日した“約束”キミはまだおぼえているだろうか……

 お互い想いがあるならまた、この地で会おう そう言葉を伝えた


 きみの秘密を僕はあの日知ってしまった それっきり離れ離れで

 きみがなんだろうと構わない 僕にはきみだけなのに


 雪の化身の君にこの季節ならまた会えるだろうかと またこうして歩いている

「逢いたい」名前呼んで空を見上げれば 

 言葉は中空に吸い込まれて消えて行った


 凍える両手に息を吐きかけてあせたマフラーに顔をうずめる

 ふいに名前 呼ばれて振り向いた目の前にはきみの涙交じりの笑顔

 約束の地でふたりのぬくもりが重なる 重なる 重なる……


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