詩「冬のおくりもの」

空からふりふり

降り積もる雪を見下ろしながら

ぼくは

大好きなこの街が

白い景色に変わっていくのを

眺めているよ


ふと空を見上げた

あの子と目が合った気がして

ぼくは人差し指を

シーって

口に押し当てた


寒さはね

大切なことを教えてくれるよ

いつもは見えない

あたたかい気持ちや

そばに居てくれる

誰かのぬくもりをね


ぼくが心から

愛しいと感じている

この季節が

せわしなく行き交う人にも

幸せを運びますように


みんなの心に

この雪のような想いが

シンシンと

積もりますように


ぼくからの

メリークリスマス




     Fin.





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