第3話へこむ。

キャンペーンがあって、今回はポイントで買うと良さそうだった。

でも、持っているポイントでは足りなかった。

だから、そばにいた人に事情を説明し、頼んだ。


「300ポイントちょうだい」


「なんで私がそんなもんにお金払わなきゃならないの!?」


「お金じゃないよ。ポイントだよ」


「はあ!?」




私を見るあの人の目は、まるで、風に吹かれて家の庭に転がって来たゴミを見るようだった。

〝拾って捨てたいけどっ、触りたくもねーよっ!〟

って感じだ。




……そんなもん。


そんなもん、か。



どうやら私とあの人は、種族が違うらしい。

あの人は、人間族。

私は、ギャンブル族。

生きてる世界が違うんだ。





いいさ。もう頼らない。

300ポイントまで、あと18ポイント。

がんばって、ポイ活しよ。




忘れてはならない。

ギャンブルとは、己だけで完結させるもの。

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