プロローグ

第7話

「お兄ちゃん!何で助けてくれたんです?」






「人が人を助けるのに理由なんてないだろ?」






「で、でも・・・」






「子供が大人の心配なんてすんなよ」






「せ、背中から・・・ち、血がいっぱい出てるよ!」






「こんなモン平気平気、それより嬢ちゃん達は怪我とかしてねーか?」


二人は無言で頷いた。






「そうかーーーーーーーーなら良かった」




その時に見た、お兄さんの笑顔は死ぬと言うことを肌で感じた恐怖などで脅えきった二人の気持ちを和らげて楽にしてくれた。

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