第2話

ゴオォォオォォーーーーーーーーーー




「おーいっ!!」




「みんな早く逃げろ!!」




「火事だぁーーーーっ!!」






ゴオォォオォォーーーーーーーーーー




燃え上がる建物ーーーーーーーー…




避難する人達ーーーーーーーーーー…








「……ヤバイぞ……ダメだ……全体がヒドイ……」


髭面の男が火事の様子を見ながら言う。




「無事だった人形はどれくらいある?」




「……は……半分くらい」


持ち出す事のできた人形を並べ、個数を数えながら話す。













そんな中ーーーーーーーーーー…




燃え盛る小屋に向かって叫ぶ少年。




周りはそんな彼を身を呈して止めている。




「やめろよ!!リク……」




「離せっ!!」




「やめろリク!!」




「諦めろってリク!!」


少年を必死に止める男達。




「僕のせいなんだ!!僕の火の不始末のせいで、まだ人形達がーーーーーーーーーー…!!」




「やめろ、オマエが死んじまうだろ!!」




「助けないとっ……僕の命に代えても……」




「リク!!」


男達は少年を羽交い締めにして、彼を火事の現場から引き離した。




ゴオォォオォォーーーーーーーー…






ゴオォォオォォーーーーーーーー…








ーーーーーーーーーーーーーーーーーー…











「ダメだぁーーーーーーーー…!!!」





少年の悲痛の叫び………




その姿を見つめる人形達…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る