エッセイってどう書けばいいんですか

第1話

　エッセイを書いてみようと思った。

　で、だ。

　そもそも、エッセイって何なんだと言えば自由に自分の意見などを述べた散文であるらしい。

　または、特殊の主題に関する試論や小論なのだと。

　成る程、勝手に自分語りの自伝みたいなものかと思っていた。

　自費出版するやつ。

　僕にはこういう思い込みが結構ある。

　例えば、映画のジャンル。

　僕はサイコホラーが好きだ。

　だが、小中学校時代に、そのジャンルを何と呼ぶのか知らなかった。

　なので、聞いたことがあるからという理由でそれらを「ヒューマンドラマ」と呼んでいたし、友人にもそういって映画を勧めていた。

　そう、僕の中で殺人鬼がヒャッハーしてたり、殺人鬼が日常を脅かしたり、殺人鬼が隣に住んでいる映画は全てヒューマンドラマだった。

　まぁ、ヒューマンがドラマしているし、ヒューマンドラマだろ、と思ったわけである。

　その法則で言えば、九割の映画がヒューマンドラマである。

　率直に言えば、ジャンル分けに困ったら皆ヒューマンドラマになるのだと思っていたのだと思う。

　人間っていうのは思ったよりもあんまり物を考えないものだ、特に僕。

　後に、映画のパンフレットだか映画の紹介をしている雑誌だかでそれらをサイコホラーと呼ぶことを知った。

　そのとき、僕は思ったわけである。

　誰か、教えてくれてもよくない、と。

　割と僕は何人にも殺人鬼大運動会映画をヒューマンドラマだと紹介しているぞ、と。

　まぁ、いいのだ。

　人間、間違いはあるし、間違いをしなければならない生き物である。

　僕はこれからもいっぱい間違えていく。

　まぁ、とりあえず、これからエッセイの書き方って本でも探してみようと思う。