第37話
「「ただいま〜」」
「おかえり」
自分が帰ってきて一時間ほど、姉さんと二条さんが帰ってきた。
二条さんまでどうして?
「ごめんね奏音、生徒会の仕事でちょっと椛家に入れるけど」
「そういうことなら全然」
しょうがない。しっかし二条さん怖いからなぁ、怒らせないようにしないと。
「ほんま災難やったなぁ」
「なにがですか?」
「今日の件や。先輩方は犯人探しにやっきになってはるけど正直無理なんちゃうかなぁ」
「ちょっと、その話は」
「なんや?当人には話とかなあかんやろ」
あぁ...でも別に俺あんまり気にしてないんだよな。
とか言ったら二条さんにも姉さんにも怒られそうだからやめておこう。
「てか、なんで裏サイトに流されてるのわかったんですか?そんなの普通会員制とかでバレないようにするものじゃ?」
「あ〜...タ、タレコミがあったんだよね」
「そうそう!罪悪感に耐えきれなかった女子生徒が話してくれたんや」
なんか隠してないか?ちょっと話がタジタジになってるような
「ならお礼したいから誰か教えてよ」
「匿名やしそのこのプライバシーを守るためにも話せないの。ごめんね?」
話に一貫性はあるけど...なんか裏がありそうだな。
華音とかに聞いてみたらわかるかな?いやこんな話恥ずかしいしな...
「話は戻るけど何時くらいに作業終わりそう?」
「わからへんなぁ〜。満足したら?」
「1時間以内には帰って欲しいんだけど」
「そんな早くには帰れへんわぁ。奏音くんともっと同じ空間にいたいで私も」
二条さんにそういわれるとちょっと照れるな。典型的京美人の顔だし。
この考えやさしくされたらすぐ惚れちゃう典型的な男だよな。体が変わっても男は単純。
「結局奏音目当てだったのね。だから入れたくなかったのに」
「そんなこといわずになぁ。奏音くんはいてほしいよな?」
「全然大丈夫ですよ」
姉さんの顔をたてるためにもYESともNOとも取れない答えにしておこう。
「ほら奏音くんも言ってくれてるで」
「そんなのお世辞に決まってるじゃん。そうだよね?」
「あ〜ご飯作らなきゃいけないからキッチン行かなきゃな〜」
こういうときはそそくさ退散しとこ。
ピロン
ん?誰からだろう。
Sakura:なんかマッピ盗まれたらしいね。大丈夫?
桜か。情報が早いな。
Kanato:もとより僕のじゃないよ
でもなんか生徒会によばれた
Sakura:うわーめんどくさそー
てか桜はなんで知ってるんだろう。
Kanato:なんでしってるの?
Sakura:裏サイトにあったから
Kanato:裏サイト?
姉さんと二条さんが言及してたやつね。桜も見れるのか。
Sakura:うん。ttps://KirigayaBBS.jpcom/
Kanato:ありがと〜
ちょっと見てみるか。
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