第12話 推し助け、シェイラを助け……
「てか……お前なんで……知ってんだ……。 不死原……お前の仕業か!」
「今説明する時間がねぇ……今から横浜に帰らねぇと……。よぞらを助けれねえぞ! あと俺の仕業じゃねぇ! 信じろ……俺はお前さんを救う」
彼は真剣な眼差しでこちらを見つめる。目は泳いでいない。どうやらこいつの仕業ではないみたいだ。
「じゃあ……よぞら助けたら教えてくれよな……不死原 なんでシェイラの居場所が分かった理由を」
「ああ! 当然だ!」
俺達は大宮駅へ向かうことにした。俺は切符を購入……一方、不死原は食べ物を買いに……。そして俺達は、電車を待つ間、駅のホームのベンチで座り込む。
「お前さん……朝飯食べねえか!?」
そう言いながら彼は、俺に2つのおにぎりを渡そうとした。あいにく俺は、腹が全く空いてなくて断った。俺は下を向いてしまう。
シェイラのことが心配で心配でたまらない。痛いことされてないだろうか。なんだったら殺されてたり……。と嫌なことしか頭に流れてこない。
「いや……腹減ってない……不死原お前が食べて良いぞ……」
──なんでだろう……お腹が一切空かない……なんでだ?──
「ああ……良いが……昼は絶対に食べろ! そんなんじゃあいつ……よぞらも、シェイラも、助けられねぇぞ」
〈まもなく10番線、湘南新宿ラインが到着します……〉
と言うアナウンスの後に電車が時間通りに、到着した。
時間通りに到着するのは、珍しいことではない。日本の電車はあまり遅れたりしないからだ。しかも恐ろしいことに、早く駅に着いたとしても、なお日本は謝るのだ。
「やば! いくぞ……不死原!」
不死原がさっと食事を終えたのち、急いで俺達は、湘南新宿ラインの電車に乗り込んだ。
「何時に間に合えば良いんだ? 不死原」
「10時34分だ……。敵は太陽の神だ……そいつを倒さないとよぞらは救えんぞ」
「ああ……分かってるそいつがよぞらを殺したからな」
そう……よぞらを殺した犯人はそいつで、俺は彼を恨んでいる。
アニメ『神のエクルシア』で俺が一番嫌いなやつでもある。てか……俺が知ってるアニメキャラで一番嫌いなやつかも知れない。
彼は、簡単に彼女を裏切り、彼女を殺す、極悪非道なやつなのだ。
〈次は、横浜……横浜、お出口は右側です。 京浜東北線、東海道線、上野東京ライン……〉
と馬鹿みたいに長い、アナウンスの合図で俺達は降りる準備を各々した。
そして俺は横浜に着いた瞬間に誰よりも早く、下車をする勢いで走り出す。
「あと20分しかない……急がないと! よぞらもシェイラも救えない!」
その頃、何か悲劇が起きようとしていた。それはよぞらと主人公である
葵の容姿は、男には全く見えない顔で青髪の頼りなく、か弱い主人公だ。
「葵くんは後ろで待ってて!」
「はい……分かりました……よぞらさん……」
よぞらに言われた通り、彼はよぞらの後ろに隠れ始めた。そして、よぞらは太陽の神にこう聞いた。
「なんで……君は私達を殺そうとするの……太陽の神……
「お前達を殺してやる……! 俺は最強にならなきゃいけないんだ!」
彼はよぞらに向かって、剣で斬りかかった……
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