第15話 夫婦? で仲良く頑張ります(1)

「いくぞ~! 李儒理樹~!」


 我が家の何太后駄女神さまが何とも甘ったるい声音~。如何にも色香のある未亡人の中華エルフの女神! 皇女さまらしい、僕の脳を蕩けさすような声音で下知をくれてもさ。僕自身は今の何太后さまの声音を聞くと拍子抜け……。返って気が抜けてしまい。


「はい、はい、わかりました、……。僕も頑張るね……」


 と一応はやる気のあるところを何太后さまへとみせながら。


「ダークネスショット……」


 僕が覇気、やる気のない声音で呟いても。僕が召喚し直した中華のキョンシー仕様のウィザード達……。埴輪仕様のおもちゃの兵隊達はね。


「ピィ~~~!」

「キャァ、アアアアアアッ!」

「キッ、キキキキキキッ!」


 僕の耳に障る、煩い、甲高い声音で。まあ、叫ぶとさ。僕や彼女達が持つ魔法の情から、漆黒の色した火の玉のような魔弾が連続……。次から次へと発射するから。


 うぎゃ、ああああああっ!

 ぎゃぁ、ああああああっ! と前世の僕……。○ースベイダー卿化した僕の口から絶叫が吐かれることはなく。


「ふん、がぁ、ああああああっ!」


 彼は僕の指揮の下──攻撃を受け更に憤慨だけしたみたいだら。

 僕は「あれ?」と首を傾げる。


李儒理樹~、そんな魔族性の攻撃をそなたの前世にしても奴自身が魔族性で、お主の攻撃に対して耐性があるから効果がない~。だから別の攻撃をするのじゃ~、李儒理樹~!」


 僕が首を傾げ困惑しながら「う~、う~ん」と唸っていると家の駄女神さま……ではなく。ちゃんと僕達二人のパーティーリーダーらしく何太后さまが僕がすっかり忘れていた属性攻撃、耐性のことを思い出させてくれた。


「あっ! そうだった! ありがとう~!」


 僕は声を大にして駄女神さまへとお礼を告げると。


「はぁ~! スキル【混乱】~! 発動~!」


 そう僕は、三國志や織田信長系のSGLやRPGゲームなどで、達がよく敵に使用する【混乱】のスキルを前世の僕へと発動する。


「うぎゃぁ、ああああああっ!」、

「ぎゃぁ、ああああああっ!」


 前世の僕はマンガ等でよくある混乱時の仕草、様子……。あの、お約束ギャグをし始めるから。奴は自分自身を顔をパンチ! パンチ! バコン! バコン! ドカン! と殴り始める失態を犯し始めるから。


 僕はその様子を見て「やった~!」、「やり~!」と歓喜すれば。


「みなのもの~! 騎馬鉄に変身なのじゃ~!」


 我が家の駄女神さまが甘ったるい声音で叫びつつ、自分の盾仕様の埴輪仕様のおもちゃの兵隊達へと下知をだせば。また我が家の駄女神さまは。


 シャラ♪ シャララ♪ ン♪ シャラ、ララ~♪ と真っ裸……。


 そう、あの、阿保はまた自分の素晴らしい、スーパー・ボディーの妖艶な裸体を僕と前世の僕に披露してくれながら変身を始めるから。

 アイツ後でしばき! 鞭打ち! 尻叩きの刑にしてやるからな、と僕は不快、不満に思いながらも。

 そう言えば? 後漢の時代、三国志時代に、って実装されていたのかな? と思う。


 でも僕は直ぐに、この世界はあくまでもゲームの世界だから何でも と思いながら彼女を見詰め、様子を窺いながら。我が家の駄女神さまが解放した世界観は、のどの辺りまで実装されている世界なのだろうか? と思う。


 だって僕達が今いる場所は後漢時代の洛陽か長安の都……。城塞都市だと思うのだが。この中華は大陸続きの国家だから、直ぐ近くに匈奴やロシア帝国……。インドは何て言われていたっけぇ~?


 それに朝鮮半島やタイにビルマ……。台湾に琉球……。


 そして海を隔てた島国……。


 そう僕の産まれ故郷である日本……。倭の国の伝説の女王の動向も気になるのだ。


 だって三國志オンライン戦記がプレイできなくなる前に、大型のアップデートで色々な国の英霊さま達と国も随時追加をされるとのことで、モンゴルの偉大なるカーン……。チンギス・ハーンや日本の覇王織田信長の実装もあるからも知れないと運営のお知らせ記載で、僕は見ているから「う~ん」と悩んでしまうのと。


 もしも実装されているのならば? この巨大な大陸内で漢や魏だ! 蜀だ! 呉だ!

 

 そして仲だ! 漢中王だ! 晋だ! と。みんながワイワイと叫び、喧騒しながら内戦などしていたら。倭の国の強力な侍ウォーリアー達を所持する卑弥呼さまが渡海作戦を実行して、呉から、あっ! と言う間にこの地は蹂躙され、漢は滅びるようになってしまうか?


 匈奴の強力なハーン達に、万里の長城を越え、抜けられて、この洛陽も含めて蹂躙されてしまう可能性があるのと?


 長安近くの兵馬俑からが復活──! 旧楚の都市から中華最高の猛将覇王項羽さまの復活もあるかも知れない? と。

 僕が更に「う~ん」、「う~ん」と真剣に思案しながら呻っていると。





(お願い)


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