1/23 意外なところからの反響


 五月に開催した、同題異話の参加作、「いつまでも輝く母へ」を、カクヨムコンに参加するため、十一月半ばくらいに非公開にしていました。開催したら、後悔を再開して、コンテストにも参加させようかなと。

 すると、こちらの関連作である「秋に鳴らす鍵盤」の方に、日本語を学んでいる、恐らく中国語圏の方から、コメントがありました。その内容をざっくりまとめますと、「いつまでも輝く母へ」を翻訳系系の卒業論文の題材にしたい。しかし、突然非公開になってしまって、もう読めないのかもしれない、ということでした。


 このコメントをいただいたとき、私は一人ビュッフェを楽しんでいたのですが、すぐに帰って、返信を打ちました。コンテスト応募のために、一時的に非公開にしているだけだと。

 その卒業論文が、いつが締め切りなのか分からないのですが、当然、「いつまでも輝く母へ」の方も再公開しました。今日紹介するのは、そちらです。


・「いつまでも輝く母へ」

https://kakuyomu.jp/works/16818093077290855819


 久しぶりにことよ商店街を訪ねた女子大学生の「私」は、楽器店の二階の窓に残る、亡き母のピアノ教室の名残を見上げて、かつての日々を思い返す。ピアノの先生として、誰からも愛されていた母だったが、娘である「私」には、母に対する負い目があった。

 母と娘の目には見えない確執、それが昇華されるまでという物語が好きと言いますか、興味を惹かれまして、自分でも何作か書いています。「いつまでも輝く母へ」も、そういうカテゴライズの話の一つです。


 それがまさか、中国語圏の方に読まれて、共感を得るなんて、非常に驚きました。物語は言葉を超えると知っていましたが、自分の作品がそれを成し遂げるなんて、感無量です。

 コメントくれた方は、読み専のようでして、あれから三か月近く経ちましたが、卒論の方がどうなってのかは分かっていません。この場で勝手に紹介しといてなんですが、無事に書き上げられたら、あるいは進められていればいいなと思います。この文を読んでいらっしゃったら、ぜひご一報ください。


 次回は、「秋に鳴らす鍵盤」の話でも。では。


















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