Chapter 3-2

『ワープ終了。各部異常が無いかチェック。リンはチェックの補佐を……』


艦内放送でワープが終わったことを告げられた。

私達は全員工作室に集合し、何かあった時のために宇宙服を着用、椅子に体を固定していた。


まもなくして、『艦内異常なし、宇宙服を脱いでよい』と艦内放送があった。

私達はその場で宇宙服を脱ぎ、椅子に掛けたがそのまま座り直した。


私含め、というより全員、気分が悪くなったような顔をしている。

「ワープって、こうなるのか~。うぅ……」

椅子に座って上を向いているラビはちょっと吐きそうになっているようであった。

私は「戻すならトイレ行け」と言い、ちょっと落ち着くまで深呼吸を繰り返した。


少しして、気分も落ち着いてきたところで、艦内放送で私とラビは艦橋へ呼び出された。

まだ微妙にふらつくが、おぼつかない足取りで艦橋へ移動した。


艦橋に着き窓の外を見ると、岩石だらけであった。


「おー、ここが小惑星帯か。やっぱ岩石多いな」

「そりゃそうでしょ。そうじゃなきゃ、テストの場所に選ばないわよ」

私とラビが窓の外を見ながら話していたが、艦長の咳払いで我に返り、そちらに向いた。

何か非難する言葉でも掛けてくるのかと思ったが、特にそういうのは無かった。


「目的宙域に到着しましたので、今度はそちらのテストの番ですね。ああ、そうそう。テストプランについて改めて聞かせてください」

小惑星帯に来るまでの間に話していたが、それから変わっていないのか確認するために聞いてきていると思い、私は説明を始めた。


テストは人工内核コアサイズ1%~3%の3回行うものとしている。

人工惑星内の最大サイズが400mを超えないようにするため、それぐらいが限度となる。

つまり、3%程度のサイズなら木星からの重力の影響をほぼ受けないと推測しての事だ。

更に、木星からは遠くなる宙域をテストポイントとしている。

各サイズの人工惑星は、強制冷却装置を使い速やかに冷やす。

冷却後、岩盤を砕き、人工内核コアがどうなっているか確認する。

作製開始から調査終了までおおよそ1週間と見込んでいる。


3週間から1か月はこの宙域に居る予定としている。


「ふむ……初めに聞いてから変更は無いのですね」

「はい。そのままの予定としております」

「了解です、検討を祈ります」

艦長から差し出された手を取り握手を交わした。

握手の後、艦長から質問をされた。

「3%までは言いとして、100%の時はどうするのです?」

「一応、本番前に100%サイズを何個か作る予定です。太陽系外の何処にも干渉しない宙域になるかと。3%の次がいきなり100%なのでちょっと不安ですけどね」

「そうですか。あ、いや……まずは目の前のテストに集中でしたね、失礼しました」

「いえいえー」


艦長と話を終え、私とラビは工作室へと戻った。

工作室では、4人が既に作業に移れるように待機をしていた。


私は艦長からは健闘を祈ると言われたと話をし、作業開始の号令を出した。


強制冷却・大気保護装置作製チームのキャサリンとエドワードは、装置を搭載した戦艦に移動を開始した。

戦艦側から小型の艦艇が来るのでそれに乗り換える手はずとなる。

内核コア作製チームのフレッドとエミリオはサブユニット(後方格納庫)へ移動し、人工内核コアの資材や、組み立て用のマシンチェックへと移動した。

リンは人工内核コアの手伝いをすることになった。


私とラビは工作室で待機をしている。

工作室には大きいスクリーンがあり、外の映像が映し出せるようになっている。

サブユニットから資材を出すタイミングでフレッドから連絡が来るみたいだが、今のところまだ来ていない。

私は、緊張と不安が重なり、問題なく行けるように祈りをささげる様に両手を胸の前で握った。

「まー、なるようになるでしょ!」

私の様子を見ていたラビが声を掛けてきた。

一応、不安になっている私を元気づけるためとかだとは思うが、ヘラヘラしている顔を見ていると何となくムカついてきた。

「……いやまぁ、そうなんだけどさ。失敗しないか不安しかないわよね」

「そうだけどなー。えっと、人工内核コアの内部の材料を溶かす時にかなり圧力をかけるんだっけか?爆発しなかったらいいよな」

頭を掻きながらあくびを始めるラビを見て、「あんた、縁起が悪い事を言わないの!」と少し怒りをぶつける様に言った。

それでもラビは弛緩している様に見える。

「縁起がどうとかおいておいて、不安で心配したままだと最後まで心身共に持たねーぞっての。ここは成功しますように、だぜ?」


成功しますように。

私達科学者が、研究や実験を行う時に毎回思う事である。

不安もあるがまず、成功してくれという強い念を以て物事に当たるべきであるという事だ。


少しの間、ラビの顔を見つめていた。

ラビが首を傾けて「どうした?」と言う様に見てくるので、私は「そうね、成功させるわよ」と強く答え、反対の方を向いた。

ラビは「その意気だぜ」と言い、モニターを見始めた。

私の今の顔は、嬉しいのか泣きそうなのか自分でも判らない顔になっているんだろう。


-----


フレッドから始めると連絡が有った。

人工内核コアは複数枚のパネルを結合するようにしている。

一枚一枚ではなく、一枚に複数枚纏まっている。

それを指定位置に配置し、起動すると自動で上下左右等360度に展開される。

展開されたパネルを組み立てマシンで結合していく。

空いている箇所が出来るのでそこにパネルを丁寧にはめ込んでいく。

……という構成となっている。


モニターには組み立てマシンが映り、指定位置まで持っていく様子が出ている。

モニターの映像は、自動で拡大縮小するようにしており、組み立てマシンを追う様に設定しているため、カメラの移動は結構激しかった。

それ以外の情報は端末のモニターに出る様にしている。

色々と数値が出ているが、今は計測しているので後で確認することにしている。


数時間後、人工内核コアのパネル結合が完了した。

1%サイズでこれぐらいなので、100%では一日以上かかりそうである。

組み立ては、シミュレーションと本番で誤差は無かったようだ。


パネルの組み立てが終わると、今度は中に核となる素材を注入していく。

それが終わったら、周りに岩石を設置する。


人工内核コアを起動させると、熱量が相当な物になるため、距離を取る必要が有る。

しかし、強制冷却装置を応用し、前面にバリア状に展開し、熱を防ぐ事が出来る様になっているらしい。

らしい、と言うのも、各データを見ていたリンからの提案で展開方向をちょっと変えれば出来るのではと言う事で試してみたところ、問題なく出来たためそのまま採用となった。


フレッドとエミリオが工作室に戻ってきて端末のモニターを見ながら作業することになった。

私とラビは艦橋から外の様子を見る事とした。

艦橋には艦長と操縦士がおり、一緒に見る事となった。

私は、フレッドに起動タイミングを任せ、工作室でもやっていたように祈るぽーすを取った。

『人工内核コア、発動します』


艦内放送がそう響いた。

フレッドが発動してから数十秒後、前面にある人工惑星にする物体は赤く、そして激しく岩石が溶け始め、マグマの球体が出来て行った。


距離を取っている上、強制冷却装置の冷却バリアにより、アドヴェンにはそこまで熱さが伝わってこなかった。

そこまでと言ったが、周りの外気温はマイナスから100度まで上昇したぐらいだ。

これぐらいの熱さだと、艦内の冷却は問題無い様である。

最も、冷却バリアが無くても外部装甲は強制冷却を行い4000度まで、内部は宇宙服を着て400度までは耐える事が出来る設計となっているらしい。

ただし、内部の機械類は問題が無いかは検証がしたことが無く、理論値と聞いている。


半日立ち、マグマの状態が落ち着いてきたので強制冷却装置搭載艦2隻で挟み込み、冷却バリアで覆った。

強制冷却という物の、一気に冷やすわけではなく――そんなことしたら割れるかもしれないので――優しく徐々に熱を奪っていく設計となっている。


冷却は、安定してきたため、引き続き行う。

予定では1%は3日ぐらいで完了となる。

ここまでくれば後は放置で良いだろう。

半日通して作業をして貰った両チームには休んでもらう事にし、私とラビ、それにリンで引き続き監視をすることとした。

私とラビは艦橋から作業室へ移動した。


艦橋を出てまっすぐ移動しようとしたが、半日何も食べていないし、もう半日監視をするので、先に食堂へよって摘まめる物や飲み物を持っていく事にした。

工作室はサブユニット左、食堂はサブユニット右にある。

そのため、移動が少し面倒ではある。


工作室へ着くと、リンが既にモニタリングを始めていた。

リンは「私が居れば大丈夫」と言ってくれるのだが、初めなので最後まで見届けたいと言うと、快諾してくれて一緒にい行う事になった。


リンのモニタリングの様子を見ていると、端末のモニターを見つつ、自分の前にホログラムで作ったモニタリングの数値を表示していた。

「え?リン、何そのモニター」

「え?ああこれね。ラビスケのアニメおかげだよ」

それだけでは判らないという顔をしている私を見て説明してくれた。

ラビがいつの間にかSFアニメを見せていた様だ。

この艦と似たような形の艦が出てくるアニメらしい。

そこにもAIが艦内のモニタリングデータをホログラムで自分の前に表示させているシーンが有り、ラビに「これいけるんじゃね?」と言われて少し弄ってたら作れたらしい。


「へぇー。凄いわね。ところでラビ、どんなの見せたの?」

「え?気になっちゃう?でもあれだな。100%のテストの時にしようぜ。今は時間が無いからさ。後は追加で色々と厳選しておくわ」

「まぁそうね。分かったわ。期待はしておく」

ラビは満面の笑みをこちらに向けた後、また端末のモニターへと顔を戻した。


それから数時間後、リンはモニタリングとホログラムの同調が完全に完了し、集中しなくても監視できるようになっていた。

私達は監視を続けながらフレッド達と交代するまでの間、他愛ない話やリンの教育――ここまでくるともう必要はなさそうだ――を行った。


-----


3日後、予定通り冷却が完了した。

私達とフレッド達で交代して監視をしていたが、リンもずっと監視をしており、特に問題はない様だ。

次回からはリンだけで監視をして貰っても大丈夫みたいだ。


強制冷却を止め、人工惑星を見たが、赤い大地が広がっている。

待機や水は有していないみたいである。

流石にこの辺りではそれを含んでいる岩石等は無いという事になるのだろうか。


次は、岩石を砕き、人工内核コアがどうなっているか確認する作業となる。

この作業は軍人達も手伝ってくれることになっている。

流石に私達だけでは時間が掛かるため……と言う訳だけではなく、砕いた岩盤から使えそうな金属類が有れば地球へ持って帰る算段となっているらしい。

上手い事考えたなと私は驚いている。


岩盤の除去は3日程掛かった。

1%とは言え、110Kmぐらい掘って砕いてを繰り返す必要が有ったため、それ相応に時間を要した。

出てきた人工内核コアは、予定通り球状に出来ており、内部もきっちり固体となっている。

パネルも予定通り全て溶けており、想定通りとなっていた。


人工内核コアは、データ採取後砕いて処分予定となっているが、フレッドがそのまま次へ使用出来そうだと言い、2%サイズのパネルで覆って使用することとした。


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今いる宙域の岩石はある程度使ったので、移動を開始した。

岩石が同じ宙域に有ったとしても、何かしら問題が出ないとも限らないので、という事でもある。

人工内核コアは大きいが、アドヴェンで牽引するには問題が無いサイズだ。


目的の宙域の到着し、1%と同じように作業を開始。

1回目より大きくなるが、既に作ったという経験から若干の余裕が生まれている。

ただし、サイズが大きくなるのでパネルの展開時間は増す予定となっている。


1%から2%にサイズが上がるのだが、時間は倍に増えるのではなく、乗で計算する必要が有るみたいだ。

2%なので、実質は倍になるみたいだが。

3%からは乗となり4倍の時間を要する予定である。

この辺りは100%を行う時に向けて、調整した方がいいだろう。

頭で計算したが途中で止めるぐらいにはかかりすぎている。


人工内核コアの作製と、必要な岩石の配置が終わり、起動した。

今回のモニタリングは全てリンが行う事となっており、私達はリンの補助を行う手はずとなっている。


1週間後、問題もなく強制冷却まで完了した。

同じように岩盤を砕き、人工内核コアを取り出し、データ収集を行った。


今回も個体になっていた。

しかし、計測していくと1%と2%の境目に線が有る様であり、つまり層が出来ているという事であった。

予定では一緒になるはずだったが思っていたよりも丈夫だったという事だろうか。


この結果を元に、3%は新規で行うか、再利用するか話し合いをした。

私とリンの意見は、不具合が出た時にどうなるか判らないので新規で対応した方が良いと言った。

これに対し人工内核コア作製チーム――回答するのはフレッドだが――からは層は出来ていても問題が無いと考えられるため、同じ方法で良いだろうと意見が割れた。

話し合いは多数決ではなくお互いが納得が行く科学的根拠等を提示し、相手に納得してもらう必要が有る。

あるのだが、人工内核コアという今までにない事をしているため、お互いに科学的根拠で示すことが出来ないのである。

話し合いは膠着した。


最終的に、シミュレーションをし、3%までなら問題が何も出ていないので、フレッドの案で進めることとした。


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3%も宙域を移動した。

人工内核コア2%サイズ、24Kmはアドヴェンだけでは少々厳しいため、強制冷却装置搭載艦2隻も使い牽引する。


移動後、同じようにパネルを展開・作製。その周りに岩石を配置した。

配置が終わり、人工内核コアを起動して岩石を溶かし始めた。


今回の冷却完了までの時間はおよそ20日となっている。

強制冷却は、サイズが大きくなると威力を強めても割れる心配はないみたいで、予定よりも少し早く出来るみたいだ。


20日間はモニタリングだけでは流石に暇になるため、人工内核コアパネルの展開についてもう少し早くなるように調整を行う事になった。

現状ではパネルを何かしらの素材で用意しているが、次回は球状にする枠だけ用意し、枠を展開後膜を張る様に変更する方向で検討を始めた。

こうすれば、枠の作製で済み、資材の運搬も少なくて済むはずである。

この方向でシミュレーションを進める事とした。


そして、20日が過ぎ、強制冷却装置を停止、岩盤を砕く事になった。

岩盤を砕く作業を、私とラビは艦橋から見る事にした。

2%サイズまでは軍人も手伝っていたが、思うような金属類は採取できなかったようで、今回は行わない事になったらしい。

作業は全てリンが遠隔でマシンを動かして行っている。


今回のテストも何事も無ければこれで終わることが出来る……。

リンが艦内放送で『イレギュラー発生!!』と連絡をしてきた。

無事に終わると思っていた矢先に。


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私が目覚めると、床に横たわっている状態であった。

何が起きたのか確認しようと体を起こそうとしたが、私を覆いかぶさるようにラビが上に居た。

初め、襲ってきたのかと思ったが、焦点が次第に合うように先程の爆発が脳内でフラッシュバックし始めた。

確か、窓から人工惑星を見ていたのだが、変な形に動いた様に見えた。

まるで、卵から生まれてくる生物のごとく、岩盤を割り、中からマグマが噴出し始めた。

そして、そのまま人工惑星は爆発したんだったな……。


「ちょっと、ラビ。あんた大丈夫なの?!ラビ!」

目を瞑ったままのラビに声を掛けると、意識はある様で目を開けた。

「お、おう。大丈夫だぜ」

「そう、それはよかった。ところで、そろそろどいてくださらない?」

「ん?ああ……わりぃわりぃ」

ラビがどいて立った後、差し出された手を取て立ち上がった。

私がいる艦橋、メインユニット自体は損害は無い様だった。

爆発で危ないと思ったラビがとっさに私の盾になったという事だろうが、まぁ今はいいか。

どうなっているのか状況を確認するため、リンを呼び出した。


リンは呼び出しに応じたが、ダメージコントロールと負傷者の救助補助をしているとの事であった。

私は艦橋内を見まわした。

かなりあわただしく動いている。

艦長は座ったまま、各所に指示を出している様子であった。

私は艦長に近づき、状況について確認をしたが、まだ殆ど判っていない状況となっていた。

強制冷却管搭載戦艦も、どうなっているか不明である。

一応、窓からは見える。

被弾はしているが、轟沈まで至っていないので大丈夫だろうが、通信が出来ていないので被害状況が判らないままとなっている。


艦橋にリンが現れた。

艦内の状況を報告しに来た様だが、その顔は少し悲痛な物となっている。

サブユニット右は外壁がちょっと損傷している程度となっている。

サブユニット左が被弾しており、工作室付近が被害を受けている。

私は血の気が引いたような顔になっていたに違いない。

リンは続けて、現在は軍人が助けに来ており、フレッドを回収したという。

フレッドの名前だけ出て、エミリオはどうしたのかと聞くと、言いづらい顔になった。

しかし、言わなければ行けないと決心したのか話始めた。

エミリオは、被弾時に外壁と内壁が破損、宇宙へ飛び出していった……安否は絶望的との事であった。

今は隔壁を下ろして自己修復を開始している。

フレッドは助かりはしたが、内壁破損時に顔半分を酷く負傷している様だ。


私やラビ、艦長は悲痛な顔になって何も言えないでいた。

沈黙したままでいると、強制冷却装置搭載戦艦から連絡が入った。

こちらは2隻のうち、1隻が被弾。

その際、内壁まで飛んできた岩盤で複数名が死傷。

軍人は重軽症で済んだが、エドワードは飛ばされた際に頭を強く打ち、応急手当をしたが息を引き取った。

キャサリンも飛ばされたが背中を強く打った。

それで済めばよかったのだが、細かい岩盤も中に飛んできており、左腕を切断したということだった。


艦橋に居る人間全員、悲痛な顔となった。

私はその場にへたり込みそうになったが、ラビが支えてくれた。


アドヴェンはサブユニット左のみの中破レベルで、他の人員への被害は無かった。

艦長が指揮を執り、各被害への対応を行う。


フレッドとキャサリンは状態が酷いため、ここでの治療は困難となっていた。

そこでリンは艦長に意見具申を行い、コールドスリープをして月基地で治療をしてはどうかと言いだした。

コールドスリープ装置は持ってきていないつもりだったのだが、テスト用に何床か搭載していたらしい。

艦長は少し考える素振りを見せたが、その案を採用し、2人はコールドスリープへと入る事となった。


テスト航海はこれで終わりとなり、月基地へ帰還する事になる。

亡くなったエミリオとエドワードの事を思うと、人工惑星作製を行ってよかったのだろうかと不安になったが、爆発の原因を調査しなくては科学者としてやっていけないだろうと思い、艦長に調査する時間を要請した。

しかし、艦や軍の人間に被害が出ている以上、調査をせずに地球へ帰るべきだと私の要請を却下した。

私は引き下がらずに再三お願いをしてみたが、それでも方針は変わらなかった。

そんな時、リンからデータ採取も完了したという連絡を受けた。

私と艦長は思っている以上のスペックを有しているAIに驚嘆することになった。

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