第6話 不浄
日本料理の配膳は、お皿を一枚ずつ胸の高さまで掲げて持ちます。
これは、神仏に供え物をする巫女の作法が原点だとも言われています。尊いお客様に捧げものをする意味合いです。ですので、お皿を胸の高さより下で持つのは、大変な失礼にあたります。
もう少し付け加えると、胸から下は『不浄』にあたるからだそうです。
私も慣れないうちはお局様から「持つ位置が低い!」と、叱られました。
婚礼披露宴などで拍手をする時も、手は胸の位置。
左手の指五本で、右の掌を叩くようにするのが、拍手。ちょっとだけ小首を傾げて微笑みます。
その方が着物のうなじが美しく見えると、諸先輩方に教わりました。本当に大奥の行儀見習いみたいです。
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