第3話 今後の事を考える

 朝から体が痛い…。全身痛い…。

 ベッドが硬く寝づらかった。

 そのまま床で寝てしまったのと同じ様な硬さだ。

 顔を洗い食堂で朝ご飯を食べ、部屋に戻る。

 そしてBINGOを開く。

 昨日よりテンション低めのBINGOコールをしログインボーナスのプレイコインを貰う。

 武器・装備品ガチャを引くにはあと4800P必要だ。

 4枚カードでBINGOをする。

 今日は結構BINGOが揃いプレイコインもあまり減らずプレイできている。

 1時間ほどプレイし、残りのプレイコインが2枚とポイントは目標達成し12400Pになった。

 楽しみにしていた武器・装備ガチャを11連引いてみる。

《武器・装備品》

・コモン 矢20本×2

・コモン 木の剣×2

・アンコモン 石の剣×1

・アンコモン 革の帽子×2

・アンコモン 革の胸当て×1

・レア 鉄の脛当て×1

・レア 鉄の剣×1

・エピック 鋼鉄の槍×1

 無駄遣いしたかもしれない。

 景品が微妙すぎる。

 弓は持っていないのに矢だけ出るし、木の剣って練習用みたいな物だよね。

 それに新しいガチャに飛びついてしまったが、自分が戦えるとは思えない。

 エピックだった鋼鉄の槍とレアの鉄の脛当てとアンコモンの革の帽子と胸当ては一応残して、後は売りに出して現金化しよう。

 もしかしたら当面の費用に出来るかもしれないしね。


 お昼頃になって来たので、いらない武器を売ったり、仕事探しなどをしに行こうと宿を出る。

 フリーマーケットの様な露店が並ぶ所へ行き色々と見て回り、この村での物価の調査をする。

 食料品は凄く安いが他は高い。

 ジャガイモ10個で銅貨1枚や人参10本で銅貨1枚と野菜類は格安なのに、木の皿は1枚で銀貨2枚や包丁は金貨5枚、フォークやスプーンは金貨1枚と高額に感じる。

 工場もなく手作業で作っているからそれでも安いのかもしれないが、日本にいた時は普通に工場で量産されたお皿とかは100円ショップでもあったし高く感じてしまう。

 作られている物の素材は木か金属の物だけのようだ。プラスチックもアクリルも無い。

 マーケットを見て回っていると、武器などを扱うお店もあり、買取をやっているかを聞いてみると本店でやっているという事だったので、場所を聞き本店へ行く。

 そこで矢40本、木の剣2本、石の剣1本、革の帽子1つ、鉄の剣1つを売ることにした。

 矢1本銅貨1枚の合計銅貨40枚、木の剣1本銀貨3枚の合計銀貨6枚、石の剣は銀貨5枚、鉄の剣は金貨20枚で買い取ってくれたので合計金貨21枚と銀貨5枚となった。

 革の帽子はここでは買い取っていないようで売ることは出来なかったが、他のお店を紹介してくれたので、そこへ行く。

 紹介された防具屋へ行き、買取をお願いすると銀貨5枚で買ってくれた。

 武器・装備品ガチャは現金化するのには良いガチャだったみたいだ。

 これならBINGOをしてそのガチャを回して売るだけで生きていけそうだ。

 ゴロゴロダラダラ生活が送れるかもしれない!

 先が見えたので、住む場所を探そうと思い不動産屋を探す。

 近くの屋台で軽くご飯を食べ、不動産屋の場所を聞きルンルンで向かう。


「いらっしゃいませ。物件をお探しでしょうか」

「はい!私が住む家を探しています」

「ではまず、身元の確認できる証明書や冒険者カードなどはお持ちでしょうか」

「…。持って居ないのですが…」

「持っていないようですと家を貸すことは出来ません。冒険者ギルドや商業ギルドで登録をすれば家を貸せますので、まずはそちらからお願い致します」

 …。

 家を借りられなかった。

 とりあえず冒険者ギルドに行ってみて登録出来るか聞いてみよう。


 冒険者ギルドへ行き受付で登録したいことを伝えると、色々と説明してくれた。

 まず始めに実力テストをしランクを決めて、そのランクによって期間内に依頼をこなせばランクアップ出来るということなどを説明してくれたが、武器類の転売すれば働く必要は無いのでランクアップを望まない場合について聞くことにした。

 ランクアップを望まない場合でも決められた依頼数をこなさないとランクダウンする事と一番下であるEランクの場合だとランクダウンが無いが講習会に参加するか冒険者カードの返却(引退)をするしか無いそうだ。

 つまり、依頼(仕事)をしないと剥奪されるということだ。

 これだと身分証代わりに作るのは大変そうなので、冒険者登録するのは辞めることにした。


 冒険者は無理そうなので次は商業ギルドへ行ってみる。

 ここでも説明を聞いたが、同じ様に身分証の為だけには登録出来なそうだった。

 登録するには業種の選択や、行商なのか店舗なのかなどを登録するのに言わないとダメで、虚偽申告だった場合は除名になり、場合によっては罪に問われるそう。


 一度宿屋に戻り今後について考えようと思う。

 ずっと宿屋暮らしをするお金はありそうだが、家具を変えたりは出来ないし、ずっとは辛いかもしれない。何よりも硬いベッドに耐えられない。

 宿屋を出て暮らすには、冒険者になるか店を開くかをして身分証にもなるカードを貰い、家を借りるしかない。

 そうすると、冒険者は出来なそうなので店を開くか雇って貰うかになるが雇って貰う場合はゴロゴロダラダラ生活は送れないので店を開くしか無さそうだ。

 店を開くとして、何が出来るだろうか?

 武器、防具屋という手もあるが、品揃えに不安がある。売れないと生活出来ないから、これらは少し安くなっているとしても買取に出した方が良さそう。

 そうなると、日用品も品揃えに不安がある。

 他にガチャで出るものだと食料品か。

 軽食や飲み物を出すカフェなら出来るかもしれない!

 野菜類はガチャで出なかったとしてもマーケットで安く売っている。

 魚は売っているのを見ていないから無しとして、肉屋はあったからそこで買えば良さそう。

 飲み物はガチャで出た物に頼るしか無いかもしれないが昨日引いたガチャでは2Lや500mlの飲み物が出ていたしレア以下で出るなら結構出るような気もする。

 2Lならガチャで引いたコップにいれるとしたら150〜180mlぐらいなので10杯以上出せるという事になるから大丈夫かもしれない。

 最悪無くなった場合は店を閉めてもいいし、カフェが丁度良いかもしれない!

 明日商業ギルドに行ってみよう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る