2

「はぁ、今日もぼっちだったなぁ」



 わたし、桃瀬ももせちえり、16歳。


 只今、公園のブランコに座りながら、ぼっち呟きしてます。



「みんな、お友達も彼氏もいるのに、わたしだけ出来ない」



 ブランコに座りながら夜の空を見上げる。


 あふれ落ちる涙が制服を濡らしていく。


「このままずっと、ぼっちなのかな」


「お友達欲しいなぁ」


「彼氏欲しいなぁ」


 そうぼっちで呟いて公園で泣く毎日。



 こんな自分、大嫌いだ。


 変われたらいいのに。



「…帰ろ」


 わたしはブランコから降りて鞄を持って公園を出た。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る