第15話

新しい家族になる真依の母親_紀子さんと、真依がこの家に引っ越してきてから数カ月が経った頃。



俺は部屋の模様替えをしていた。



──と言うのも、


真依がこの部屋に入り浸る頻度が増えて来ているからだ。




出てる洋服箪笥たんすは一つ。


これはクローゼットに入る幅だから中に入れておこう。




「下着の出しっぱなしは良くねぇからな…」




幼い真依は気にしてないが、思春期を迎えてる俺には無理。



それと冬の布団はクローゼットの上に積んで。


本棚は一つに減らして入るだけにしておこう。


もう一つの棚はぬいぐるみを飾っとけば良いな。




「んー……。」




あとカーペットだな。


親父に相談して新しいの買ってもらおうかな。


真依が寝転がるから肌触りの良いやつにしたい。



ついでにこの折りたたみベットも新調してくれねぇかな。


出来ればセミダブルが良い。


真依が夜、添い寝に来ても良いように。



そんでベットの下の雑誌は全部捨てなきゃな。

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