古きよきアメリカ

はじめに

　これからアメリカ球場めぐりの旅にお連れしましょう。

　もう20年以上前のことで現地の様子は全く変わっていると思います。

そこはご了承をいただきながら、古きよき時代のアメリカを一緒に楽しんでくださると嬉しいです。

　～旅のはじまり～

　木曜日夜8時。伝説となったクイズ番組をご存知だろうか。

　後楽園球場から決勝の地ニューヨークまで、アメリカ大陸を数ヶ月かけて横断する。先に進むためには良質な頭脳、体力、そして運の強さが必要だった。

　クイズに挑戦している冒険者はみんな大人たち。行きたいけど子どもはムリだなぁ・・・と思っていた私は、司会者の掛け声に合わせてテレビの前で手を上げることしかできない小学生だった。

　そんなことも忘れて時は平成。かつてのシェアメイトから急な誘いを受けた。

　「アメリカ球場めぐりの旅をしない？」

　レンタカーを借りて各地を訪ねるという。このような旅をロードトリップというのだが、期間は？の質問に

　「半年くらいかな」

という返事。驚きを隠せず無言の私。野球の知識、英語力も十分ではない。しかし、その瞬間からアタマの中では広大な北米の地図が広がっていた。

　まさかの、チャンスがやってきた。