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  • 第3話への応援コメント

    この作品を訪れたのは間灯さまがお薦めなさっていたからです。ここに来て、神様のいるところ」というタイトルに惹かれました。私もちょうどそのようなことを書いたばかりだからです。今日のお昼に予約アップしてありますが、もし時間がおありの時には、「エメラルド色の秘密」の第六章の67を読んでくださるとうれしいです。

  • 第3話への応援コメント

     作中のどこかに、微かな暖かさを感じる作品だった。
     その暖かさとは、優しさや慈悲からくるものでなく、実存的な……ある意味物質的な温もりではないかと感じた。
     隣に突然人が立った様なものである。しかし隣に人が立てば、風の凌ぎくらいにはなるかもしれないのだ。


     僕がこの作品を読んでいて思ったのが、作中の至る所に素朴で実直な信仰心が秘められていると感じた。
     
     作中で主人公は神社の境内を歩く中で、せせらぎの川や崖にある洞窟を見つけ、その中に神が在る事を感じる。
     ありもしない神を思い浮かべる事を妄言と捉える人間もいるかもしれないが、僕はそうは思わない。神が在る事を感じる事そのものが、信仰心であると思う。
     そうして、その信仰心にこそ価値があるからこそ、神は自らを穢した奴に罰を与えるのでなく、神を敬った人を穢す奴に罰を与えるのだ。

     そして作中で示されるのは宗教や神への教義や知識ではなく、ただ一人の人間が日々抱く信仰心である。これがとても美しいと感じた。
     いわば原初の宗教を感じさせるのだ。

     宗教は往々にして知識や歴史に裏打ちされて価値を高める事もあるとは思うが……しかし本来人間が求めた宗教とはこういったものなのではないか、と僕は感じた。