第3話 空耳も役に立つ
松島博氏による「聴能力入門~外国語を最速でマスターする~」という本に、こんな趣旨の事が書いてあった。
「ズラマファ」と聞こえたら、それは as a matter of fact(実際のところ)である。
確かに。
日本語は音が少ないので、外国語を正確に聴き取れない日本人が多いのではないかと思う。
だから、ズラマファ=as a matter of fact と憶えるのもアリだ。
最初はこういった邪道で憶えていても、徐々に as a matter of fact と聴こえてくるはず。
そんな空耳をいくつかあげてみる。
最も有名なのは「掘った芋、いじるな」ではなかろうか。
ジョン万次郎が言ったという説があるが、真偽のほどは不明だ。
これは What time is it now? の事らしい。
ともあれ、100年以上の昔から空耳は活用されてきたわけだ。
だから、空耳リスニング法は今でも使えるのではないかと思う。
以下に例をあげておこう。
最初は日本語としても意味をなすものをいくつか。
まずは「フェスティバル」。
これは First of all(まず最初に)ですな。
次はテレビ番組の「アメトーク」。
I'm a talker.(私、おしゃべりなんです)
そもそもが「雨上がり決死隊のトーク番組」という意味らしいが、もしかしたら I'm a talker. にも関係しているのかもしれない。
そして「オノマトペ」。
オノマトペというのは擬音語(ワンワン)や擬態語(つるつる)を表すギリシア語由来の言葉だとか。
由来はさておき、もし英会話中に「オノマトペ」と聞こえたら On a matter of(~に関して)となるそうだ。
しゃべる時に使えそうなのが「揚げ豆腐」
これは I get off.(降ります)という意味で、降りようとするバスの扉が閉まりそうな時に「揚げ豆腐、揚げ豆腐!」叫んで待ってもらおう。
次は日本語として意味をなしていないもの。
「ロマネンパ―」→ Roman Empire
「カナマジン」→ can imagine
「ニーミック」→ anemic
anemic は医学的には「貧血の」という意味だが、医学以外の場面で使われる時には「非力な」という意味になるそうだ。
「アネン」→ and then
「ティキリーズィ」→ take it easy
「アオドゥーマイベー」→ I'll do my best.
こういうのも使えますな。
他にもあったらコメント欄で教えて下さい。
適宜、本文に追加させていただきます。
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