第16話 慢性腎臓病ステージ2の食事指導
慢性腎臓病ステージ2はGFRが60~89という事になる。
この段階の食事指導は塩分制限のみでOK。
そもそも日本人は塩分摂りすぎだ。
2022年の調査では男性で平均10.5g、女性で9.0gの塩分を1日に摂っているそうだ。
これは如何にも多すぎで、推奨されているのは男性で7.5g、女性で6.5g未満。
本当は男女とも6g未満が望ましく、WHOに至っては5.0g未満にしろ、との事。
とにかく我々日本人は食事における塩分を出来るだけ減らさなくてはならない。
その具体的方法を以下に挙げる。
・外食を減らす。
外で食べると塩辛い事が多い。
客に「旨い!」と言わせるためにはどうしても塩分が多くなる。
だから、外食の機会そのものを減らすのが手っ取り早い。
・ラーメン、うどんの汁は残す。
これらの汁にどのくらいの塩分が含まれているのか、ChatGPT に訊いてみた。
すると
ラーメン 4~7g
うどん 3~5g
そば 2~4g
という答えが返ってきた。
ということは、ラーメンの汁を全部飲んでしまったら、それだけで1日の塩分摂取量に達してしまう。
残りの二食は味のしないものを食べなくてはならない。
世の中には汁を残すと怒られてしまうラーメン屋があるそうだが、腎臓を大切にするためには近寄らない方が良い。
・塩を控えてダシやレモンを活用する。
これは読んで字の如し。
・漬物は食べ過ぎない、味噌汁は1日1杯まで。
味噌汁1杯の塩分濃度は1.5~2.5g程度だそうだ。
・醤油さしは1滴ずつ落とせる滴下型にする。
減塩醤油を使うという手もあるが、オレ自身はあまり好まない。
普通の醤油を少量使う方が性に合っている。
・インスタント食品は塩分が多いのでなるべく避ける。
・カリウムを多く含む野菜や果物を一緒に摂る。
※カリウム摂取でナトリウムが排出が促進されるのか否か。もしそうであれば、そのメカニズムについては鋭意勉強中です。少なくともナトリウム摂取量を減らし、カリウム摂取量を増やすと動脈硬化系の疾患の転帰は改善するようです。もちろんこれはステージ2程度の慢性腎臓病での話であり、もっと進行した場合にはカリウム制限が必要になります。
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