おばまさんぽ

OJH

プロローグ

_プロローグ_

カタカタカタカタカタカタ……

時刻は午後18時をまわり、タイムカードを切ろうとしているときだった

「ぉ゙ぃ゙新人!」

オフィス内に怒鳴り声が響く

「何上司より先に帰ろうとしてんだよ!会社の鉄則にもあるだろ!上司の命令には絶対服従だってなあ!というわけで俺は帰るからお前俺の仕事やっとけよ!俺は先に帰るからな。」

今日もこれかあ……

そう思っていると上司が振り返ってきた

「あと残業するんだからタイムカード切っとけよ〜!」

バタン!!と社内全体に響きそうな音を立てて上司は社内をあとにしていった。

「ゥ゙ッ゙」

「大丈夫か?幸輝お前そろそろやめないとマジで過労死するぞ……」

そう俺に言うのは俺の同僚だった。

キリキリと痛む胃、頭痛、更にそこへ追い打ちをかける寝不足……

(・・・潮時か)

「俺、辞めるわ・・・」

そのまま俺はあらかじめカバンに忍ばせておいた辞表を上司の机にドンッ!と叩き落とし、荷物をまとめ会社を後にした。ついでに仕事を上司の机においてきた。

働いた金もあるし時間もある…しばらくは働きたくねえなあ…

「せっかくなら明日、静かなところにでも行くか……」

そうして少し暗くなってきた空の下で俺は駅に向かっていった

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