第5話

───全てを、思い出したんだ。







何のために、生まれて来たのか。


何のために、全てに於いて人より優れているのか。


全部、思い出したんだ。









そうか、誰かがわざと俺の記憶を奪ってやがったんだな。


それならそれでいい、忘れているフリをし続けてやるよ。








───だけど俺は、本能のままに『彼女』を探す。

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