第4話 相談、そしてこれからの目標

「はぁ、マジでなんなんだろうなー。」


「どうかしたの??シン。」


「いや、なんでもない。」


うん、本人には話せないね。死んじゃうかも。でも、例え話で行ってみるか。


「なぁ。」

「ん??」

「例えばの話だ。」

「………うん。」

お、カティアめ、しっかり話を聞く態度になったなー。


「もし、僕がカティアとどうなってた??」

「…………。」

にっこりやめて??怖いから、なんか。

「人類、皆殺し。」

「………怖。」

「引かないでよー!!例えばの話でしょ!!そもそも、シンがいない生活なんて耐えられない。だったら、だとしたら─────全員ぶっ殺す。」




ええ??怖すぎん??僕が居なかったら、俺も死んでたの??まじですか…………。


「僕も死ぬのか??」

「うん。会わなかったら、多分殺してたと思う。」

客観的に見るの上手すぎん??



「………そか。じゃぁ、僕は激運引いたな。」

「そうだねー。」




ほんと、怖すぎるわ。だったら─────やることは1つかな??その、人類滅亡ルートHDRを全部消すしかないな。俺のスキル、『テイム』

で。……………テイム出来たらいいんですけどね。





「さて、どこに向かおうか。」


「………はい。」

「なに??どうしたの??」

「今更だけど、ここどこ??」

……………そこからですか。


「いい??これから1回だけせつめいするから。覚えるように。」

「わかった。シン。」






この世界は、




今、僕たちがいる『ベールング王国』


この世界で唯一の中立国とされている『クレメンド王国』



『軍事力最強』と名高い『ハイテーンド帝国』


『和』という独特な文化を持ち、島国の『日の丸』



あとは、世界地図に乗らないような小国達と、魔族の領域。







「ってところかな??」


「なぜシンは知ってるの??」

……………勘のいい猫は嫌いだよ。



「内緒。」

「秘密!!わかった!!それで、どうするの??」

「どこに行こうかなーって。」

「『ベールング王国』にいるんだっけ??」



「今はね。それに、冒険者カードはどの国でも使えるから無くさないように。」

「わかった!!」


「じゃぁ、『中立国』に行こうか。」


悩むけど、ここに行ってみるか。なんか、気になるし。

「えーっと、『クレメンド王国』だっけ??」

「そう。そこに行こうか。」

「わかった!!」












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