棒人間 Diary 100Days

沼津平成はテツこりと相談中です。

Day1~5 Elementary School DAYS

第1話 テストは絶対100点だ! って、あれ…?

 棒人間は今日返却される国語のテストに自信をのぞかせていました。普段は0点を筆頭とした赤点ですが、今日はちゃんと練習してきたのです。

 巻く必要のない鉢巻きを巻きながら、夜な夜な自宅の2階で勉強をしていました。


——もっとも、その夜「スムーズ」は百四十二回鳴ったのですが。

 

「一番 オタギリ 二番 カナバ 三番 スズシロ……」


「十五番 ワタナベ、これで終わる」


 棒人間は途中から不審に思っていたことを口にしました。「あれ? 僕の答案は……?」

 

 先生は思い出したように言いました。


「ああ、そういえば名前なしが1人いたな。95点と高得点だったのに、惜しいなぁ……」


 棒人間は事情を察して、泣き出してしまいました。

 

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