◆ 【SECRET SCENARIO:(裏)三十一日の幻想】◆
◆ 【SECRET SCENARIO:(裏)三十一日の幻想】◆
【概要】
ミノタウロスから神の力を少しずつ抽出して結晶化させ、『光金の欠片』を手に入れた
過去の歴史を携える形で誕生したファゲルズァート島に女は外の世界の者達を招き入れ、外界の刺激でファゲルズァート島がどのような影響を受けるのかを見ることにした。
そして三十二日目、実験を終えた女は『光金の欠片』の力を使ってファゲルズァート島を抹消する。
【主な登場人物(ネタバレあり)】
・
緋夏樹旅行株式会社の社長令嬢。五十周年を記念して人気のリゾート地ファゲルズァート島に一ヶ月間滞在できるミニバカンスを提供する企画して自ら添乗員を請け負った。
その正体は
【シナリオの導入】
このシナリオに導入はありません。
あえて導入を設定するのであれば、 【共通導入:ようこそファゲルズァート島へ】が本シナリオの導入となります。
【シナリオの流れ】
①シナリオのフラグを立てる。
シナリオを開始するためには緋夏樹夏蜜との敵対フラグを立てる必要があります。
夏蜜との敵対フラグを立てる方法は二つあり、一つ目は夏蜜に直接危害を加えようとする、二つ目は夏蜜に疑いを持ち、本人にそれを告げるというものです。
いずれかの選択をした場合、敵対フラグが立って自動的にイベントに移行します。
なお、夏蜜と敵対フラグを立てると、 【SECRET SCENARIO:(裏)三十一日の幻想】のクリア後までファゲルズァート島からの脱出はできなくなります。
【イベント:リュレーエ港での敵対(攻撃した場合)】
探索者達は夏蜜に攻撃を仕掛けました……が、何故かその攻撃は夏蜜の身体を擦り抜けてしまいます。
更に周囲の時間が停止したように港にいた者達が全て動きを止めてしまいました。
どうやら、動けるのは探索者達だけのようです。
夏蜜「……意図して攻撃したのか、将又何も考えていないのかは知りませんが、気づいてしまったようですね。ここにいる私は単なる幻想に過ぎません。皆様、ファゲルズァート島は楽しんで頂けましたか? 様々な見所があるリゾート地……そこでどのような冒険をしてきたのでしょうか? しかし、それは全て偽物だったということです。このファゲルズァート島は偉大なる光創神フェルマダ=ダ=アウルガダウタ様の力の片鱗、『光金の欠片』によって創り出したものに過ぎません。島を歴史と共に作り上げ、大いなる神の力で辻褄を合わせたのです。私は三十一日間、この島で実験を行うことに決めて島に外の人間を招きました。実際、貴方達は想定以上の働きをしてくれたと言えるでしょう。島は皆様方の活躍で大きく変化した……私の正体が露見するという想定外の事態はありましたけどね。ですが、私の正体を知った者達を逃すつもりはありません。この島は特殊な力によって地球と接続されています。その行き来ができるのは私の力を付与した船のみ……海を超えて外に出ようとしても、そこから先にあるのは永遠の奈落、或いは無の領域と呼ぶべき場所です。皆様方に分かりやすい表現だと、ゲームのマップ外みたいなものでしょうか? そして、船は私の許可がない限り出港できません。残念でしたね、気づかなければ、何事もなく島を出れたというのに。私は叡智の眠る塔と最下層にて、実験をしています。私に挑む覚悟が、そして島と共に消えたくないと願うならば止めて見せなさい。……邪魔者は不要なので、叡智の塔は無人にしておきましょう。まあ、辿り着けるものなら、ですけどね。その時は、
【イベント:リュレーエ港での敵対(疑いを向けた場合)】
「……素晴らしい! まさか、この島の真実に辿り着く者がいるとは。下等種族にもそれなりの知能はあったということですね。えぇ、もうお気づきだと思いますが、ファゲルズァート島なんて島は存在しません。このファゲルズァート島は偉大なる光創神フェルマダ=ダ=アウルガダウタ様の力の片鱗、『光金の欠片』によって創り出したものに過ぎません。島を歴史と共に作り上げ、大いなる神の力で辻褄を合わせたのです。私は三十一日間、この島で実験を行うことに決めて島に外の人間を招きました。実際、貴方達は想定以上の働きをしてくれたと言えるでしょう。島は皆様方の活躍で大きく変化した……私の正体が露見するという想定外の事態はありましたけどね。ですが、私の正体を知った者達を逃すつもりはありません。この島は特殊な力によって地球と接続されています。その行き来ができるのは私の力を付与した船のみ……海を超えて外に出ようとしても、そこから先にあるのは永遠の奈落、或いは無の領域と呼ぶべき場所です。皆様方に分かりやすい表現だと、ゲームのマップ外みたいなものでしょうか? そして、船は私の許可がない限り出港できません。残念でしたね、気づかなければ、何事もなく島を出れたというのに。私は叡智の眠る塔と最下層にて、実験をしています。私に挑む覚悟が、そして島と共に消えたくないと願うならば止めて見せなさい。……邪魔者は不要なので、叡智の塔は無人にしておきましょう。まあ、辿り着けるものなら、ですけどね。その時は、
上記の二つのイベントのうちいずれかが発生した後、【SECRET SCENARIO:(裏)三十一日の幻想】が開始されます。
この時点でリュレーエ港から船に乗ってファゲルズァート島を脱出するルートは封じられます。また、この島は異空間のため、例え外なる神の力を用いても島から脱出することはできません。
よって、マンダリーナを倒す以外に探索者達がキャラロストを回避する方法は無くなってしまいます。
また、バブイル図書館ではNPCが全て排除されて無人になっています。
これにより、一階受付の裏にあるバックルームへの侵入が可能になります。
②鍵を手に入れろ。
マンダリーナの潜伏先には閉架書庫を経由して行くことができる階段本棚を降りて行く以外に辿り着く方法はありません。
閉架書庫の先にある秘密の扉から侵入することができます。秘密の扉は<鍵開け>などの技能を使っても解錠することができず、専用の鍵が必要となります。
秘密の扉を開く叡智の螺旋の鍵は【火口遺跡のエリア15】で入手することができます。
詳細は◆【エリア紹介:ヴェスピオス山】◆や◆ 【MAIN SCENARIO:コーヒー牛乳の謎を追え!】◆をご覧ください。
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・叡智の螺旋の鍵
創造神フェルマダの化身の光輪を模した鍵。果たしてどこの鍵なのだろうか?
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なお、夏蜜が怪しいと気づくことができそうな最大のヒントはグリジオ人基地や火口遺跡で入手できるものなので、ここに辿り着いている時点で既に入手している可能性は高いと思います。
③バブイル図書館の地下への道を探そう。
バブイル図書館の詳細は◆【エリア紹介:大都市リンプレント】◆をご覧ください。
一階の受付カウンターからバックルームに移動し、閉架書庫の反対側の扉に鍵を差し込んで扉を開け、後はひたすら階段本棚を地下まで下っていけば、B26Fに到着します。
行き止まりになっており、重厚な扉が探索者達の前に聳え立っています。
扉を開けるとイベントが発生します。
【イベント:天空の間①】
扉を開けると、そこは空の上でした。地面は前面ガラス張りになっており、下に視線を向けると、大海の中にファゲルズァート島が浮かんでいる姿を目撃するでしょう。
マンダリーナ「まずはここまで辿り着いたこと、褒めて差し上げましょう。……私に歯向かおうとする人間なら、イゴーロナクやウボ=サスラ程度では足止めにもなりませんか。冥土の土産に一つ知恵を授けて差し上げましょう。
このイベント終了後、マンダリーナ=キトルスとの戦闘が開始されます。
詳細は◆『エネミー図鑑』の情報◆をご覧ください。
戦闘終了後、イベントが発生します。
【イベント:天空の間②】
マンダリーナ「これは、予想以上ですね。……まさか、貴方達にも異界からやってきた勇者のような力があるということかしら? あはははは!! あははははは!! 良いでしょう! 私も持てる力を全て使い、貴方達を叩き潰して差し上げますわ!!」
マンダリーナの背後に巨大な機械のようなものが出現しました。
その中心に嵌められていた黄金の多面体――『光金の欠片』に触れたマンダリーナの身体にその力が流れ込んでいきます。
マンダリーナの背中に光輪が出現し、纏う衣装も巫女服のようなものへと変化しました。
辛うじて人の形を保っていますが、その力は既に人外のそれ。
人の領域を容易く逸脱し、神の代行者に相応しい、理解することを拒むような恐ろしく、そして神々しい力が渦巻いています。
マンダリーナ「大いなる神フェルマダ様! これが、彼らの試練んであるとあるのであれば、私は最強の壁として彼らに立ち塞がりましょう! さあ、今度こそ本当に最終決戦ですわ! ファゲルズァートの滅亡……そして、私と貴方達の命を賭けて最後の戦いを始めましょう!!」
このイベント終了後、マンダリーナ=キトルス(選ばれし者の姿)との戦闘が開始されます。
詳細は◆『エネミー図鑑』の情報◆をご覧ください。
マンダリーナ撃破後、マンダリーナの体は無数の光の粒となって消滅します。
その後、天空の間の探索が可能になります。
天空の間には機械が一台置かれているのみです。
機械には『光金の欠片』が嵌められています。また、機械に取り付けられた画面には「ファゲルズァート島消滅まで 後●日●時間●分●秒」と表示されています。
機械には「緊急停止ボタン」が設置されており、このボタンを押すことでファゲルズァート島の消滅を回避することが可能です。
機械を停止すると、探索者達が保有する全ての『光金の欠片』が光り輝き、光輝く白い穴という形で転移門が出現します。
この白い穴を経由することで最終エリアである観測者の神域に移動することができます。
なお、【SECRET SCENARIO:(裏)三十一日の幻想】の本筋はここまでなのでそのまま天空の門を脱出して、階段本棚で大都市リンプレントに戻ることは可能です。
何らかの力が働いたのか、リュレーエ港で受付に伝えれば、探索者達の母国に戻ることもできます。
また、リュレーエ港で帰還しなくてもこの時点からいつでもセッションを終了することが可能になります。
脱出する場合は、各PLにその旨をお伝えください。
本シナリオには以降、明確な終わりが存在しません。セッションを終了したタイミングで自動的にエンディングに移行します。
やり忘れたことや心の残りがある場合は是非チャレンジしてみてください。
④観測者の神域へ、そして神への挑戦。
観測者達の神域に辿り着くと、イベントが発生します。
【イベント:観測者の神域】
そこの場所が全ての世界の中心、オムニバースの彼方にある極点、特異点と呼ぶべき場所であることを探索者達は本能的に察知することでしょう。
探索者がこの場所に到着すると、どこからともなく声がします。
『ようこそ、世界の最果て、我が領域へ』
探索者達が声の主を探して周囲を見渡す……すると、そこには光があった。
恒星の光すら生ぬるい、光という概念そのものがあった。
その存在のあまりの強大さに、探索者達はただただ圧倒されるばかりです。
<SAN値チェック:1D100/1D10000>です。
※ここでの正気度喪失によりロストはしません。また、なんらかの発狂による精神異常が発生した状態でも神との意思疎通は可能です。これも創世神の力なのでしょうか?
『ここに辿り着いた方々には試練を受ける権利があります。私の分身と戦い、勝利した暁には私が一つ、どんな願いであっても叶えましょう。挑むかどうかは自由です。挑まない場合でも、私は貴方達の心と傷を癒して元の世界にお返しすることをお約束しましょう。逃げるのは決して恥ではありません。挑まないという選択も賢明なものです』
その後、探索者達は相談の末に光創神フェルマダ=ダ=アウルガダウタに挑むかどうかを決めることになります。
選択権は個人個人に与えられ、一人ずつ挑むか挑まないかを決めることができます。
ここで挑まない選択をした場合は光創神フェルマダ=ダ=アウルガダウタに正気度とHPを全回復し、永続的狂気を含む状態異常を全て消し去ってもらった状態で元の日常に戻してもらうことができます。
ここでの正気度とHPの全回復とは、シナリオ中に増減した中での正気度とHPの最大値を指します。
挑む選択をした場合も同様に正気度とHPを全回復し、永続的狂気を含む状態異常を全て消し去ってもらうことができます。
探索者達と、ここまで辿り着いたNPC達にはここで三分間の作戦タイムが与えられます。この時間の間にNPCに作戦を伝えて任意の行動を取らせることも可能です。
基本的にNPCはKPが動かしますが、作戦を指示されていればPCの考えを汲んで行動してくれるでしょう。
なお、戦闘中に作戦を伝える場合は1ターンを要します。
作戦会議終了後、光創神フェルマダ=ダ=アウルガダウタ(強化版分身体)との戦闘になります。
詳細は◆『エネミー図鑑』の情報◆をご覧ください。
【本シナリオでの観測者の神域の二回目以降の到達、または別シナリオで観測者の神域に到達している場合の処理】
既にシナリオ『光金の欠片に願いを込めて』を通過済みでフェルマダに勝利している場合でも、光創神フェルマダ=ダ=アウルガダウタ(強化版分身体)との戦闘は可能ですが、本シナリオでの観測者の神域の二回目以降の到達時や前述の場合でもPLの希望がある場合は【神天連戦】に挑戦することができます。
【神天連戦】の詳細はシナリオ『光金の欠片に願いを込めて』の『全ルート共通②+シナリオエンディング【観測者の神域】』の項目をご覧ください。
本シナリオクリア後は、【神天連戦】がバージョン2.0にレベルアップし、光創神フェルマダ=ダ=アウルガダウタ(分身体)が光創神フェルマダ=ダ=アウルガダウタ(強化版分身体)に変更され、本シナリオで登場した『エネミー図鑑』に記されているエネミーが全て候補に加わります。
なお、【神天連戦】での戦闘ではアイテムドロップが発生しませんのでご注意ください。
⑤フェルマダとのイベントを終える。
フェルマダと戦わない選択肢を取る場合、フェルマダと戦った場合、【神天連戦】に挑んだ場合、いずれの選択肢を選んでもイベントが発生します。
フェルマダ『ファゲルズァート島については私の力で辻褄を合わせておきました。今後は地球との行き来も可能になります。港から船に乗れば、帰国することもできます。それでは、良い休暇を楽しんでください』
その後、探索者達は光に包まれて天空の間に戻されてしまいます。
そこから自由行動が解禁されます。
前述の通りリュレーエ港で受付に伝えれば、探索者達の母国に戻ることもできます。
また、リュレーエ港で帰還しなくてもこの時点からいつでもセッションを終了することが可能になります。
脱出する場合は、各PLにその旨をお伝えください。
本シナリオには以降、明確な終わりが存在しません。セッションを終了したタイミングで自動的にエンディングに移行します。
やり忘れたことや心の残りがある場合は是非チャレンジしてみてください。
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