◆【エリア紹介:グローヴ=ヴァイカウント市】◆
◆【エリア紹介:グローヴ=ヴァイカウント市】◆
【地域概説】
ファゲルズァート島の主要七都市の一つです。
メインシナリオで関わるのは【MAIN SCENARIO:ファゲルズァート島スタンプラリー】のみで、後は名産品関連で関わるくらいだと思われます。
アルダヴ湖、グローヴ=ヴァイカウント商店街、グローヴ聖統教会、ホテル『レインスワロー』、グローヴ=ヴァイカウント市のバス停で構成されています。それぞれの場所で行動する場合は30分経過、特に指定がない場合はそれぞれの場所を移動する間に5分経過したものとして計算してください。
◆アルダヴ湖
ファゲルズァート島七景の一つに数えられる湖です。汽水湖でヴェスピオス山から流れ出した地下水と海水が入り混じっています。
どうやら深いところで海と繋がっているようです。
グローヴ=ヴァイカウント市から徒歩で片道十分ほどの場所にあります。
探索箇所はアルダヴ湖のほとり、捨てられた船です。情報を入手すると、別荘と国際神話対策秘密局(通称、秘密局)のエージェントの隠れ家が探索箇所に加わります。
シナリオの流れについては【MAIN SCENARIO:ファゲルズァート島スタンプラリー】の頁をご覧ください。
●アルダヴ湖のほとり
アルダヴ湖のほとりです。
湖を一周するかなり広いエリアですが、<目星>を振っても特段情報は出ません。
なお、小船を出してくれるお店がないため、湖に入ることはできません。また、湖を探索しても特段役立つ情報は得られないでしょう。
・・・男性の老人
「貴族制のないこの島で
・・・マダム
「ねぇねぇ知っているかい? アルダヴ湖のほとりは別荘が沢山建てられているのだけど、その中にゼームズ・ウェーバード博士の別荘もあるのよ。少し前までは孫のツェペエリ・ウェーバードさんが住んでいたけど博物館を継ぐにあたってそれっきりなのよね。信頼できる友人に売却したって話だけど、その後どうなったのかしら? あんなに広い屋敷、勿体無いわよね」
・・・長身の青年
「この島の名物といえば、あの打ち捨てられた難破船さ。王国時代のもので、かつては海を守るために使われていた船をああして湖のほとりに移動させたのさ。それを主導したのがナイツローク公爵家とアルブレイズ伯爵家だった。ナイツローク公爵家は王家の分家筋で……確か初代当主は王弟だったんじゃなかったっけ? この手の話にありがちな野心ある貴族じゃなくて、兄を支え、国を共に盛り立てようとしていたそうだよ。……でも、王国が沈んでからは行方知れず、彼らの子孫はどこに行ってしまったんだろうね?」
●捨てられた船
アルダヴ湖のほとりに打ち捨てられた難破船です。
目的のものが既に分かっている場合は<目星>を振る必要はありませんが、具体的に探すものと場所が分かっていない場合に虱潰しに探すという場合は<目星>にハード成功することで情報を得ることができます。
スタンプには「1」という数字が刻印されています。
また、近くに設置された碑石には以下の文が書かれています。
「古羅馬の将軍の名の下に、暗号文に潜む裏切者を滅せよ。さすれば、不在の玉座につきづきしき者帰らむ」
●別荘
探索箇所に増やすためにはマダムから話を聞く必要があります。
ウェーバード家がかつて保有していた別荘です。
探索者が別荘に近づこうとすると、一人の男性が探索者達を呼び止めます。
以下、男性との会話及び【SUB QUEST:元ウェーバード家別荘】の情報を記します。
【SUB QUEST:元ウェーバード家別荘】の台詞集
「ああ、どうしたらいいんだ!? 仕事で島から離れないといけないっていうのに譲る相手が見つからない! ……こんな屋敷、管理できないって言われるのは当然だよな。でも、ダメで元々だ。……おーい! そこの人達! この屋敷に興味がありそうな顔をしているな! ここはなんとあのウェーバード家の別荘だ。そいつを友人である俺が譲り受けたんだが、俺も仕事で島を出ないといけなくなった。そこで、良かったらこの屋敷をもらってくれないか? ああ、贈与税だとか云々は気にするな! この島に税金の概念は存在しないからな! 元の持ち主のウェーバード家もここに戻ってくることはないし、好きなこの広い屋敷を使えるぜ! 勿論、好きに改造しても構わない! どうだ?」
探索者はここで引き受ける、引き受けないかのいずれかの選択ができます。引き受けた場合は探索者の持ち物に別荘が加わります。複数の探索者がいる場合はどのような権利の配分にするのかを決めてください。
メタ的な話ですが、シナリオがパーフェクトエンドを迎えた場合、ファゲルズァート島のこの屋敷を別のシナリオでも拠点にすることができるようになります。
探索者が引き受けなかった場合は「仕方ないなぁ……もし、気が変わったらまた声をかけてくれ」と話を切られます。
話を引き受けた場合は「よし! 今日からここは君達の別荘だ。ああ、屋敷の細々としたことはリビングにメモがあるからそれを読んでくれ。ああ、それと屋敷にこんなものがあったんだ。当然、屋敷にあったんだからこいつも君達の所有物になる。なんだか分からないが、有効活用してくれ」と言われ、『古き教会の紋章』を手渡されます。
・別荘の玄関
一階にあります。別荘の玄関です。シャンデリアが煌々と輝きを放っています。レッドカーペットが敷かれているようです。シャンデリアには魔法が掛かっていて、夜になると眩い光を放ちます。
靴箱と小さな棚が玄関の両脇に設置されています。
・別荘のリビング
一階にあります。玄関から入ることができます。
別荘のリビングです。かなり広々としています。
硝子製の机が一脚と革張りの椅子が四脚置かれています。
棚類なども置かれておらず、美しいダークブラウンの壁板が露出しているシンプルな部屋です。
天井にはシャンデリアが煌々と輝いています。シャンデリアには魔法が掛かっていて、夜になると眩い光を放ちます。
リビング内に階段があり、二階に上がることが可能です。
机の上にはメモとカタログ、白い電話が置かれています。
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・メモ
一階は玄関、リビング、キッチン、水回り、庭、二階はホール、寝室、倉庫からなる。
電話で提携しているコンシェルジュに連絡できる。白い電話が直通となっているので受話器を取って用件を伝えて費用を支払うことで商品を届けてもらえる。
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・カタログの内容
バーベキューセット……テラスでバーベキューができる。値段は9,000円相当。
オーディオセット……豪華な機材で素晴らしい音質の音楽が楽しめる。値段は160,000円相当。
テレビ……リビングにテレビが設置できる。85インチ。値段は200,000円相当。
ピアノ……ホールに置けそうなピアノ。値段は180,000円相当。
家庭菜園……家庭菜園用のエリアを作成。値段は100,000円相当。
発酵機……味噌や醤油、お酒、ヨーグルトなどの発酵食品を自動で作ってくれる機械。値段は600,000円相当。
魔法のゲート……最大六つまでチャンネルを設定できる。設定した座標にゲートの出口を出現させて繋げることができる。値段は1,000,000,000,000円相当。
※その他追加したいものがあれば、追加しても構いません。これ以外のものについては、現実のものに即した値段でお願いします。
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・別荘のキッチン
一階にあります。リビングと繋がっています。
玄関、水回りエリア、テラスと繋がっています。
最新式ではないもののコンロやシンク、調理家電などが揃っています……が、いずれもほとんど使われた形跡はありません。
食器棚にも新品と遜色のないきれいな食器類が並んでいます。
・別荘の水回りエリア
一階にあります。リビングと繋がっています。
トイレ、洗濯室、浴室、洗面所、脱衣室などはこのエリアに集められています。
トイレは最新式ではないものの日本から取り寄せたと思われる温かい便座の洋式の水洗トイレ、洗濯機は旧式の洗濯乾燥機、浴室はゆったりと入れるユニットバスとなっています。
・別荘の庭
一階にあります。リビングと繋がっています。
別荘の広々とした庭です。緑の芝が広がっています。バーベキューなどに使えそうです。
・別荘のホール
二階にあります。階段で一階のリビングと繋がっています。
広々としたホールです。天井にはシャンデリアが煌々と輝いています。シャンデリアには魔法が掛かっていて、夜になると眩い光を放ちます。
廊下の延長のような場所で各部屋と繋がっています。特に何もめぼしいものは置かれていないようです。
・別荘の寝室
二階にあります。部屋は全部で六部屋あります。いずれもホールと繋がっています。どの部屋も同じ間取りです。
天蓋付きのふかふかのダブルベッドが置かれています。また、大型の収納も用意されているようです。
各部屋に姿見が設置されており、身だしなみを整えるのにもってこいです。
天井にはシャンデリアが煌々と輝いています。シャンデリアには魔法が掛かっていて、夜になると仄かに淡い光を放ちます。
・倉庫
広々とした部屋です。かつては倉庫として使われていたようですが、前の管理人が片付けたらしく、今は何も置かれていません。
この部屋にはシャンデリアがなく、夜になると真っ暗になってしまいます。
●秘密局の隠れ家
別荘を入手すると、探索者達のいる別荘に一人のスーツ姿の男が訪ねてきます。
「お隣さんに挨拶をしておかないとと思ってな。私はウィール、所属している任務の関係でしばらく島に滞在することになっている。ああ、そうだ。もし、現実離れした……そうだな、神話的な事象に遭遇したら、よければ私に相談してほしい。力になれるかも知れないからな」
そう言い残してスーツ姿の男が去っていきます。これ以降、隠れ家の探索が可能になります。
隠れ家はコンテナハウスで、最低限の家具しかありません。技能で探索できる場所はなく、ウィールから話が聞けます。
返答してもらえるものは以下の通りです。
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Q.貴方は何者か?
他言無用であることを条件に、自身が国際神話対策秘密局(通称、秘密局)のエージェントであることを教えてくれます。彼らは神話的事象から地球を守るために暗躍している者達のようです。
Q.島に来た目的は?
任務は二つ。一つ目はフェルマダと呼ばれる神の力がこの島で観測されたこと。
ここ最近だと最初にその力が観測されたのは日本の宮城県の農村で、山奥の民家の畑に落下した『光金の欠片』と呼ばれるものから発せられたことが分かっている。
その後、同国の栄で同じ力が観測された。同じ『光金の欠片』が関係していたと当局は見ている。
その次は冬告山という日本の山で、前の二つの事件よりも純度の低いエネルギーだった。
そして、今回が三回目ということになる。ちなみに、秘密局設立以前にも同様の力は度々各地で観測されていたようだ。
もう一つは求導店という店の監視。彼らは神話的事象に関わる者に言葉巧みに近づいて更なる混沌に落とそうと画策している。
彼らは有益なものを与えてくれるかもしれないが、彼らを上手く使っているように感じても実際は彼らの方が上手であり、高確率で必ず取り返しのつかない深みまで足を踏み入れる羽目になる。利用することを止めはしないがご利用は計画的に。
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◆グローヴ=ヴァイカウント商店街
グローヴ=ヴァイカウント市の商店街です。ファゲルズァート島ではゼルン商店街と並んで中規模の商店街となっています。技能を振って情報が出るタイプの探索箇所はありません。
●八百屋
新鮮な野菜を扱う八百屋です。周辺で育てていない野菜は他の都市から輸送しています。
主な利用用途は名産品製作の材料です。
ファゲルズァート島は観光地のため、日本円を含めて地球で流通している通貨は全て使用可能です。
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・
黄金の稲穂から取れたお米。精米済み。一袋で600円相当。
・
島で取れたバナナ。皮がオレンジ色なのが特徴。一房で1,000円相当。
・
爽やかな風味のする桃色の花。一個で200円相当。
・
島で取れた山葵。辛味の中にある甘味が癖になる。一個で400円相当。
・
火を通すとホクホクになるジャガイモ。一個で600円相当。
・
火を通すと甘い蜜のようになる薩摩芋。一個で620円相当。
・グローヴのビネガーのレシピ
グローヴのビネガーのレシピ。100,000円相当。
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・グローヴのビネガーのレシピ(10人前)
金色稲米×10、島縞芭蕉×20、桃色花×6
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●精肉店
精肉店です。新鮮なお肉を販売しています。
主な利用用途は名産品製作の材料です。
ファゲルズァート島は観光地のため、日本円を含めて地球で流通している通貨は全て使用可能です。
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・
島固有種の牛。柔らかい肉質。どの部位も一律1kg、4,500円相当で販売。
・
島固有種の豚。柔らかい肉質。どの部位も一律1kg、3,900円相当で販売。
・
島固有種の鶏。少しだけそれを飛べる。とても柔らかい肉質。どの部位も一律1kg、3,700円相当で販売。
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●魚屋
魚屋です。港から取り寄せた魚介類を購入することができます。
主な利用用途は名産品製作の材料です。
ファゲルズァート島は観光地のため、日本円を含めて地球で流通している通貨は全て使用可能です。
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・
季節外れの秋刀魚。一匹で3,300円相当。
・
角がドリルを彷彿とさせるイッカク。一匹で12,000円相当。
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●奥義屋
奥義屋七姉妹を名乗る老婆が経営しているお店です。姉妹がそれぞれの街に店を開いていて、この街では奥義屋七姉妹の七女が店を開いています。
技能習得の対価として、正気度を要求します。
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◆稀な技能
・<爆破>
対価となる正気度は10ポイント。一回につき1D10ポイントの技能を成長する。
・<ヒプノーシス>
対価となる正気度は10ポイント。一回につき1D10ポイントの技能を成長する。
・<砲>
対価となる正気度は10ポイント。一回につき1D10ポイントの技能を成長する。
・<動物使い>
対価となる正気度は10ポイント。一回につき1D10ポイントの技能を成長する。
・<情報閲覧>
対価となる正気度は10ポイント。初回のみ1ポイント、二回目以降は一回につき 1D3ポイントの技能を成長する。
相手のステータスや技能を閲覧することができる。
・<情報偽装(オーバーレイ)>
対価となる正気度は10ポイント。初回のみ1ポイント、二回目以降は一回につき 1D3ポイントの技能を成長する。
技能やステータスを偽ることができる。
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◆グローヴ聖統教会
各街に設置されている聖統教会の教会のグローヴ支部です。
「体力と魔力の回復」、「身体的な状態異常の治療」、「狂気からの解放」、「蘇生」などのサービスを受けられますが、相応の寄付金が必要となります。
構造については【リンプレント聖統教会】の項目をご覧ください。
なお、左塔と右塔は設定されているものの探索はできません。
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・体力と魔力の回復
・身体的な状態異常の治療
毒など様々な状態異常を消し去ってくれます。必要な寄付金は16,000円相当です。
・狂気からの解放
一時的、不定、永久的狂気を消し去り、1D10の正気度を回復させてくれます。必要な寄付金は16,000円相当です。
・蘇生
死体を持ってくることで生き返られてくれます。必要な寄付金は1,000,000,000,000,000円相当です。
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◆ホテル『レインスワロー』
緋夏樹旅行株式会社と提携している高級ホテルです。『シトラスカード』を持っているとスイートルームに無料で泊まることができます。
普通に泊まる場合は一泊76,000円相当です。
宿泊者はレストランで三食無料で食べることができます。
睡眠を取ることで
レストランで食事をとる場合は1D6の
なお、睡眠を取らない場合は次回睡眠を取るまで全ての技能値に-40した値で判定を行います。
ホテル『レインスワロー』の受付は九時から二十一時までの対応で、ホテルの出入りもその時間に限られます。
◆グローヴ=ヴァイカウント市のバス停
バス停です。リュレーエ駅、コンターチ駅、大樹海駅、アクアリーティア駅、アルミーナ駅、美白駅、リンプレント駅、ゼルン駅、クレーター高原駅、グローヴ駅の合計十駅ありますが、初期の時点ではリュレーエ駅、コンターチ駅、アクアリーティア駅、アルミーナ駅、リンプレント駅、ゼルン駅、グローヴ駅の七つの駅しかありません。
路線はリュレーエ駅、コンターチ駅、大樹海駅、アクアリーティア駅、アルミーナ駅、美白駅、リンプレント駅、ゼルン駅、クレーター高原駅、グローヴ駅、リュレーエ駅の西回りとリュレーエ駅、グローヴ駅、クレーター高原駅、ゼルン駅、リンプレント駅、美白駅、アルミーナ駅、アクアリーティア駅、大樹海駅、コンターチ駅、リュレーエ駅の東回りがあります。
一区間ごとに500円相当の費用が必要で、一区間の移動時間は30分とします。なお、解禁されていない駅についても通過したという形で計算します。
『シトラスカード』を持っている場合は代金が掛かりません。
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