　ビールを開ける。

　おにぎりを出す。

　単行本も前の網に入れる。

　出張帰りの醍醐味だね。

　少し暗くなった窓に映る僕の顔。

　昔とそうは変わってないと思うけれど…

　めずらしくネクタイをしている。

　ゆるめるとちょっと皺がよった首筋がありました。

　冷えたビールを一口。

　今日は発泡酒じゃなくてビールね。

　おにぎりを一口。

　おいしい。

　出張帰りのビールは格別です。

　はぁ…

　ちょっと眠い。

　４時半に起きたんだよな、今朝は。

　なんかだるいぞ…

　これって…

　これってさ…

　疲れてる…？

　ほぼ移動だけで疲れてる…？

　サラリーマンの時はそんなことなかったのに。

　仕事して報告書作って、さらにここからWi-Fiでメール飛ばしていたのに…

　まさか…

　まさかね…

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい