りけじょ! の奇妙な日常【3】
憮然野郎
もしも、りけじょ!のキャラクター達が幕末にいたら
「こんにちはー♪
黒船と谷先生のお母さんとの夢の対決。
実況はあたし理系女界のアイドル
通称リケドルこと
真智が担当させていただきま〜す♪」
「ザワザワ」
「え、そこの君何?
声ちっさくてよく聴こえなかった。
ごめん、もう一回言って?
言えるもんなら」
「コソコソコソ」
「うんうん、え!?
あたしを誰か知らない?
はぁー?
こんなに可愛くて有名なあたしを
知らないなんて平気な顔してほざく豚野郎が、へぇー!
まだ生き残ってたんだぁー!
うん、君いい度胸してるよね!
うん、あたしそういうの逆に好きだよ!
逆にね!
だって、そっちのほうが180度
多めに君の首を捻り甲斐があるし、うん!
お〜と、話が脱線しちゃいましたね♪
今回はスペシャルゲストとして、
いい大人の癖にビッチビチな魔法少女の服装で
リア充爆発しろーエクスプロージョン!
の迷言で有名な我らの担任『変態魔法使い先生』に来ていただきました〜♪」
パチパチパチパチ
「誰が変態魔法使いじゃ、くぃうら〜!!
くいっ!」
「あらら谷似先生?
もしかして今酔ってますー?」
「よ、酔ってねーぞ!
うちは永遠の17歳、酔ってねー!
くいっ」
「生意気にも自分に酔っていやがります。
ホントこの人、頭大丈夫でしょうか」
「うちは大丈夫やって!
早よ続けーや!」
「は、はい」
(ホントに大丈夫かなぁ……)
「真智
早く始めるデース!」
「えーと、今話しかけられたおじさんは黒船の船長ペリーさんです!
そして、対するは谷先生のお母さん、
大阪のオバチャンで〜す♪」
「真智ちゃん〜♪」
「お〜と、谷先生のお母さん余裕の様です!」
「早よ始めよやー!」
「はーい、谷先生のお母さん早く始めて欲しいみたいですし、試合開始でーす!」
『カーン!』
「おーと黒船部隊、
谷先生のお母さんのほうに突っ込んでいきますよ!」
「ふん、
うごぉぉぉぉ!!!」
「お前らそこにいたんか!」
「え、谷先生!?
じゃあこのゲストは?」
「そいつはどう考えてうちやないやろ!
うちはもっと美人やし!」
「もっと美人かどうかははなはだ疑問ですけど、
言われてみれば確かに違いますねー」
「ったく、ムカつく言い方やなー!
ああそうや!
どう考えてもそいつ宙やんけ!」
「うちが本物、くいっ!」
「ちゃう!
うちが本物や!」
「まあまあ、
二人とも言い争いは後にしていただけますー?」
『ヒュンヒュン!』
「え!?
何この音?
おーと、先生のお母さん、
急に白眼になって髪がぱつ金ボーボーに逆立ちはじめましたー!!」
「あちぁ~。
はじまってもうたわ……」
「谷先生?
はじまったって……何がですか?」
「真智はおとなしくみとき。
ああなってしまったおかんは、
もう誰にも止められんのや……」
「は、はい……。ゴクリ」
「グオォ~!!!」
……30分が経過。
「谷先生~!?
いくらなんでも、
変身長過ぎじゃないですか?」
「確かに今日のは長いな!
お!
どうやら覇気が落ち着いたみたいや!」
◆おかんだったモノ(過去形w)◆
「グゥルルルル……」
「谷……先生。
先生のお母さんの姿、あれって
どうみても
人の原型留めていません……よね?」
「ホンマやぁ~!!
どこぞのバトル漫画のアメリカ版同人誌に出てくる
スーパーなんとか人10
みたいや!」
「谷先生?
スーパー
ってことですか?」
「ああ。
うちが言いたかったのとは少し違うが、
まあ正解や」
「ありがとうございますw
ところで……、
先生のお母さんは
あんなデブくてみるからに頭悪く
弱そうな珍狼の姿で、
あの黒船から大砲をぶっ放すつもり満々なペリーさんに勝てますかね?」
「真智。うちの おかん しっかり見ときや……。
あれでも おかん は大阪のオバタリヤンや!
図々しさとタチの悪さでは
誰にも負けんのや」
「アハハ……、そうなんですね」
「ドド~ン!」
「グゥグゥガル!」
「大砲を打ちまくるペリーさんと谷先生のお母さん、
両者プライドをかけ一歩も引きません!」
「ゲス、いや、
ペリーも意外にやりおるな~。
それにしても、
まったくあのマザコンハゲ眼鏡はぁ……、
最近登場させて貰えんからいうて
なにもこんなしょうもない役に転職することないやろー!」
「グゥグゥグゥ!!」
「ドド〜ン!!」
「凄い!!
爆煙と衝撃音が凄すぎて
全く状況がわからん!」
『ビリビリ!』
「あー!
谷先生?
先生のお母さん呼吸と一緒に気を、
気のエネルギーをケツの穴一点に集めはじめましたよ!」
「さてはおかん!!
あの恐ろしい握りっ屁を黒船にぶつけるきか!?」
「谷先生?
あれをまともに受けて、黒船やペリーさん、
大丈夫なんでしょうか?」
「
うちは身内やからわかるんや。
あのドデカい
「あ~! ペリーさん、逃げて~!!」
『ブブブ、ズドド~ン!!!』
「くっっさぁぁああ~!!
それに何ですか?
この凄い凄まじい爆風!
周りの土や岩が空にめくれ上がって、
揺れでこの場に立っていられないですよ~!」
『……………………』
「ゴホッ、ゴホッ!
なんとか揺れだけは収まったみたいやな。
真智~大丈夫か?」
「全然大丈夫じゃないです、ゴホッ、ゴホッ!
臭っさ~いですし!
砂煙で周りが見え、ゴホッ!」
「はぁ~、
やっと砂塵も収まったか」
「え〜と、
それではここでゲストの意見を聞いてみましょう。
変態魔法使い〜じゃなくて谷似先生?
さっきの谷先生のお母さんのオナラは
衝撃を受けましたよね~?
さっきの予想の斜め上をいく行動について谷似先生どう分析されますか?」
「ある意味、ふんがぁ すごいなぁ~て思いますね ふふん。
良心が痛んで、うちには もぞもぞ とても あんな大胆で非常識な行動 できませんけど……ぺろっ」
「おっ~と、谷似先生!
大人の余裕でしょうか~!
何を思ったか、鼻くそをほじった指でスタジオのお菓子を手当たり次第に触りだしましたぁ~!」
「宙、うち見てたでー!
お、お前さっき、
身体の恥ずかしい(鼻の)穴に挿入して間もない
(鼻腔内の)分泌物でねっとりしたその指を
舐めたやろ?」
「谷先生ー!
あたしのような年頃の女の子がいる前で、
そのわざと卑猥で生々しい言い方するの
やめてもらえませんかー!」
『バリバリ』
「おや?
なんでしょう、今の音」
「なあ真智?」
「なんですか、谷先生?」
「今、何か硬いもの食べるような音せ
んかったか?」
「はい、確かに。
って、おーと!
谷先生のお母さん、
今確かに、黒船のボディをせんべいのように歯で噛み砕いて食べていました……よね?」
「ああ、
実は関西では常識なんや……。
船は、食うもの」
「えーっ???」
「船は食うもの ローカルルール。
FUne wa KUumono LOcal rule
その頭文字をとって略して
『フクロウ』や!」
※切り札はフクロウのお題に無理やりこじつけました。
「なるほどー!
それで
『切り札はフクロウ』なんですね!」
「ああ……、そーやな」
「デスヨネー♪
ありますよねー!
そういったご当地あるあるって!
あるあ……、
って、ねーよ!!
それに、動物のフクロウと全然関係ねーし!」
『キャ〜!!』
「あ! ペリーさん慌てて飛び出してきたー!
キャーっておのれは乙女かい!」
「グゥフォォォ!?」
「ペリーさん〜オナラのダメージで辛そ~!」
「おーと、四葉ちゃんいたんだー!
四葉ちゃんの今回数少ない台詞キタコレ!」
「真智ちゃんひどいよ〜!」
「四葉ちゃん、ごめんごめん」
「マ、ママ〜!」
by
現在30才
「あ!
ペリーさん逃げた!」
「フン!」
◇天の声◇
『おかん WINNER!!』
「ちょっと何ですか?今の天の声?」
「おばちゃん何するんデース?」
「おーと、どうしたことでしょう!
谷先生のお母さん、急にペリーさんのすぐ目の前で大きく口を開けています!」
「パクッ!ムシャムシャ」
◇真智・谷先生◇
「あっ、喰った……」
にぱぁ~☆
~キラキラキラキラ~」
「デスヨネー♪
あるある!
そういったご当地あるある。
あるあ……、
って、
ホントに喰うんか~い!」
「グハァァァ~、マズ〜い、もう一杯!」
「理性失っても、
[
は言えるんですね、アハハ。
って、あれ?
谷先生待ってください!」
「どうしたんや、真智?」
「先生のお母さん、
今、口の中からペリーさんを一生懸命
吐き出そうとしてますよ!
頑張れー!
もうちょい、
頑張れー!」
「ヴ、ゥグエェェー!」
「あ、ペリーさん吐き出しましたよ!
それも二人、どうして?」
「ウガガブガブ、ウガガブガブ」
「谷先生のお母さん、野獣語で何やらこちらに向かって話してるようですが、何と言っているのかわかりませんねー!
あっ!
いましたいました!
野生で暮らし、野獣語がわかるクラスメートが一人!
四葉ちゃんに通訳してもらいますね!
四葉ちゃん?
何て言っているか教えていただけますか?」
「は〜い〜通訳するね〜。え〜と〜、
『そなたに問う。
汝が食べたのは、
『アソコも綺麗なマザコンハゲ眼鏡なペリーさん』と、
『アソコも汚い本当のマザコンハゲ眼鏡なペリーさん』
どっちであるか?』
だって〜」
「四葉ちゃんありがとう!
二択なんてそりゃ、決まってますよー!
アソコも綺麗な・・・、
って、どっちも選べるかーい!!」
「どアホ!
おかんが今吐き出したゲス、どっちもヨダレでべっとぺとやないかーい!
汚ったな~!」
「バクッ!」
「あー!
先生のお母さん、綺麗なペリーさんを完全に飲み込みました!
そして、次は汚い方の本物のペリーさんのほうも飲み込もうとしますが抵抗されて苦戦している模様です!」
「こらー!
おのれは今さらまた胃に戻そとしても遅いっちゅ~ねん!」
「それにしてもペリーさん、
カツラが外れつるっ禿げですね!
アイタタァ〜、
衣服も下着も溶けちゃったようです。
もう仮装ばれてますし一休さんでいいですよね?」
「はにゃ?」
「そんな指をくわえたゴリラみたいな顔して辺りを見渡してないで
何か言ってくださいよ」
「○はよーでやんすー♪」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
シラ〜
「あれ、谷先生。
お母さんにヒソヒソ声で何か話しているようですが、
一体どうしたんでしょうか?」
「イヤ〜ん♪
僕の彼女のえ・み・た・ん・のエッチー★」
「本人は『キャー!◯び太さんのエッチ〜!』
的なノリで谷先生(ゲス曰くえみたん)に言ったつもりなんでしょうが、
なんか無性にムカつきますね!」
「それ、メイクでやんす♪
あら、美型でやんす♪
さ、これを読んでる読者のみんなも僕と一緒に、
ハイ、
モテモテでやんす♪
困ったでやんす♪」
「あの〜谷先生?
一休さん、何か一人で調子に乗ってキモい唄
なんか歌い出しましたよ」
「おかん、
「ガブ」
「ギャ〜!」
Q.E.D.
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