甘い日本酒を求めて

香久乃このみ

一杯目 香里音

 こんにちは、香久乃このみです。

 こちらは小説ではなく、これまで飲んで美味しかった日本酒の覚書になります。

 忘れないためのメモみたいなものです。


 甘い日本酒と言うものの存在を初めて知ったのが、

 朝日酒蔵さんの「香里音かりね」でした。


 私、元々お酒はあまり飲めるほうでなく、試飲カップにちょこっと入れてあるものだけで、フラフラになる体質なんです。

 お酒で楽しく酔える人が、心底うらやましかったですね。


 ただ昔から、日本酒をお猪口に半分ほど入れたものを、ちみちみ舐めるのが好きでした。


 そんなある日、脱稿した喜びでどうしても「お酒を飲んで解放感を味わいたい」と思った私は、日本酒売り場へ足を運びました。そこで出会ってしまったのです。

「甘口」と書かれている小瓶のお酒を。


 昔から日本酒って「キリッと辛口!」ってのを売り文句にしているのが多いじゃないですか。初めて見ましたよ「甘口」と書かれている日本酒を。

 誘われるように買い、家に帰って昼間からお猪口でちょびっと舐めてみました。


 本当に甘い! 果汁みたいに甘酸っぱい!

 え? これが日本酒!? ジュースじゃなくて? めっちゃ美味しい!!

 アルコール度数が10%あるので、すぐに酔っぱらってしまい、残りは冷蔵庫に仕舞って数日かけて飲むこととなりましたが。


 この香里音との出会いがきっかけで、私は甘い日本酒を積極的に探すようになったのです。


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