第5話 3歩進み2歩下がる

あれから月日が経ち、僕は中学生になった。


最初は、かなり不安だった。


小学校と中学校が近く、クラスのみんながほぼ一緒だったからだ。


でも、親が背中を押してくれたから少しは気が楽になった。


そのためか、1~2年生は順調でテストや成績もよかった。


やっと、「僕も普通の学校生活が送れる!」


と、思った矢先またしても事件が起きる。


いや、訂正しよう。「事件」ではなく「失敗」だった。


詳しく説明しよう。


中3になったタイミングで学校が他の中学校と統合してしまったのだ。


するとどうなるか、知らない人たちとクラスが一緒になり、先生たちもごちゃ混ぜになるのだ。


「統合するから冬休みの宿題はやらなくていいか~」


と、余裕ぶって僕は宿題をやらなかった。


・・・まぁ当然、先生に怒られた。


この頃からだろうか。感情がすぐ表に出て怒りっぽくなったのは。


ブチギレた先生に逆ギレをして、登校初日の大喧嘩。


多分後ろにいた生徒は、驚いていただろう。


その結果、卒業目の前にして不登校になった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る