僕なりの立派な社会人
Sieg/ジーク
第1話 物心ついた記憶
これは、僕が立派な社会人になるまでの物語。
最初の記憶があるのは、保育園で豆まきをしたときの記憶だ。
「おにはー!そとー!、ふくはー!うちー!」
鬼の仮面をつけた保育士さんが追いかけてきたとき、僕は豆を拾ってポケットに入れていた気がする。
他の子が一生懸命、豆を撒いて悪い鬼を追い払っていたとき、僕は一生懸命豆を拾っていた。
そのときから何かを拾ってくる癖はついていたのかもしれない。
時は経ち、僕は小学生になった。
学生になると、普通なら昼休みに外で遊んだりすることが増えていく。
ブランコ、うんてい、ジャングルジム、シーソーなど小学校には数多くの遊具があり
生徒は給食が終わると早い者勝ちでそれらの遊具目掛けて走り出す。
あるいは、図書室でまったり読書をする子供もいるだろう。
僕も小学1~2年までは、図書室で本を読むことがあった。
友達も2~3人はいたが一緒に遊ぶことは少なかった。
でも、友達がいるだけで少しでも充実していたんじゃないかと思う。
しかし、これから起きる障がいのせいでそんな日常さえも送れなくなるとは当時の僕は知るよしもなかった。
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