第18話 月夜の調教

 エンジンを切ると亮介は外に出る。助手席に回るとドアを開け、綾乃の手を取る。

 

 「……亮介……ちゃん?」


 綾乃は、まさかという思いで瞬きしながら亮介を見る。荒々しくドアを閉めた亮介は、綾乃の両手を車のボンネットへと導く。


「いや……誰か来たらどうするの……」


 そうは言いつつも綾乃の胸は高鳴っていた。大きなストロークを描くヨーロッパの教会の鐘楼の鐘のように、胸を打ち共鳴していた。


(どうしよう……怖いけどすごくいい……)


 スカートの裾をめくりあげる。ノーパンの尻が月の光を受けて白い。亮介の両手は綾乃の腰骨をしっかりとホールドする。こんなに力を入れなくてもという具合までの強さ。


「涼ちゃんと俺、どっちがいいなんて聞かないよ。どっちもいいんだろ? ほら!」


「うぐっ……ぁ、ああああ、うん……」


 亮介の熱い想い。それは等しく亮介の熱い血液に満ちた肉棒であった。

 シャワーさえ浴びさせてもらえずの綾乃の秘窟。

 部屋で中出しされた涼介の精液と、たった今分泌され続けている愛液。

 渾然一体となって膣道を滑らかにし、亮介の先端を子宮口へと急行させる。


「ぁああっ! 当たるっ、奥に、ヒィいい……」

「あぁん、ごめんなさい……あたし……」

「気持ちいぃぃぃぃいいい!!」


「どうする、こんな姿見られたら? 綾乃の淫らでだらしない姿」


「いやいやあ、やめて、言わないで」


「うそばっかり。こんなに乱れて嬉しそうに」


「違うの、あんぁあ……違うの……」


「どんどんおまんこ締まってきたきたじゃないか。気持ちいいんだろ? 抜いて欲しく無いんだろ?」


「うん!ぬ、抜かない……で……気持ちいいんだもん、ぅう、ぅう……あははん……いやぁん……亮介ちゃん……」



 綾乃の言葉を聞き、自らの中で何かが壊れた亮介だったが、今こうして郊外の県道で腰を振っている自分は更に何かのネジが飛んでいった気がした。同じく綾乃にも恐らく何らかの変化が生じているのだろうと感じた。


 (愛してるよ、綾乃)


 亮介は目を閉じて心の中でつぶやき、綾乃の右尻を叩いた。

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