編集済
どひゃあああ・・痛快!
世の中に悪がある限り・・だいこん侍がどこにでも現れる!
悪い奴らめ、覚悟せい!
小説の歌ですぅ💦
https://suno.com/song/98ebb2f5-e00e-4704-a8e9-1c45b3f68371
〔小説 剣鬼・村井漸近の最期〕
お江戸小石川町の空には寒々とした満月が光っていた。天水桶の横で、村井漸近(ざこん)は刀の柄(つか)を握りしめた。
今宵もこの刀が血を求めておる・・
村井漸近は辻斬りだった。
そのとき、通りを一人の若侍が歩いてくるのが眼に入った。周囲には誰もいない。漸近は天水桶の陰に身を潜めた。
若侍が前を通りかかったとき・・漸近は刀を横に一閃した。満月を反射した光が半円形に動いた。
手ごたえは無かった・・こんなことは初めてだ。若侍は・・横に飛んでいた。
若侍の声がした。
「拙者は火付け盗賊改め、与力、夢月みつきなるぞ。辻斬りめ。神妙にお縄に付け」
うぬ・・村井漸近は第二の太刀を振るおうとした。しかし、夢月みつきの方が速かった。みつきは、地を蹴って宙に飛ぶと・・漸近の頭上から刀を一閃したのだ。
漸近の頭に衝撃が走った。地面に倒れた漸近が見上げると・・みつきが持っているのは大根だった。
「だいこん・・? そうか! 火付け盗賊改めに、だいこんの使い手がおると聞いたが・・おぬしだったのか?」
みつきが大根の太刀を腰に戻しながら言った。
「いえ。だいこん侍とは・・村井漸近、あなたのことですよ」
村井漸近は倒れたまま、首をひねった。
「はぁ? 夢月みつき・・おぬし、何を申しておる?」
夢月みつきが笑った。
「こうですよ・・
だいこん侍・・
(だい)(こん)ざ(むらい)・・
入れ替えて・・
(むらい)ざ(こん)(だい)・・
村井漸近だい。。。」
それを聞いて、村井漸近はがっくりと首を落とした。漸近の身体はもう動かなかった。
お江戸小石川町の空に、夢月みつきの声が響いた。
「オホホホホホ・・これにて一件落着!」
〔小説 剣鬼・村井漸近の最期 おしまい〕
作者からの返信
永嶋良一さま
こんばんは。
「だいこん侍」に面白い小説と曲をありがとうございました✨
曲もじっくり聴かせていただきました。
私も最初の流れから、最後の高笑いがカッコ面白くて好きですね❢
ハートと応援コメント、満天のお星さま付きレビューを
ありがとうございました。
こちらで失礼します。ご紹介させていただきましたので、
気が向かれたら良かったら、お待ちしています。
https://kakuyomu.jp/works/16818093078533135595
こんばんは。夢月ちゃんのお知らせに、「だいこん」の文字を見たような気がして。ヒニヨル通知を追えていなかった……でござる😱
夢月コメディ‼️このショートショートの世界で、ここまで楽しませてくれるとは😂
すごく痛快で、ちゃんと色んな大人の配慮が見られて(笑)素敵でした。
楽しい時間をありがとうでござるッ!!