日本に帰化した中国人(のおばさまたち)で知る中国 V.3.1
@MasatoHiraguri
第1話 百聞は一見に如かず
なにも、学校で学んだらい本や雑誌から知るばかりでなく、また、テレビやネットの動画で見る「中国人」ではなく、市井の・巷(ちまた)の・あなたの隣にいる中国人たちから知る現実の中国(人)。100冊の本よりも一人の中国人おばさんの作文の方が、よほど私にとっては事実としての重みがある。それに気づかせてくれたのが、今回(2024年11月17日)、天理市夜間中学文化祭(一日限り)で拝見した中国人(5人のおばちゃま達)の作文でした。
芥川龍之介「藪の中」を元に作られた黒澤明監督の映画「羅生門」(1951年ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞、また、1982年、ヴェネツィア国際映画祭50周年を記念して、イタリアのレ・パプリカ新聞が発表した「グランプリ作品中のグランプリ」に選出された)とは、「この世に真実というものはあるのだろうか」「結局、自分自身がこの目で見たものだけが真実ではないのか」と、考えさせてくれる傑作です(YouTubeで無料で観れます)。
→ 拙著「黒澤明知ってる?黒澤映画に見る日本 2013年12月5日」参照
最近の日本ほど、新聞やテレビ、雑誌やインターネットの各種記事やSNSに於いて、「アンチ中国・嫌中国」が叫ばれ、かまびすしい(やかましい)国はないのではないか。
中国と仲の悪い、かの台湾でさえ、日本ほどあからさまに中国や中国人の悪口を言うことはない。まあ、台湾人といっても、中国から渡ってきた人やその子孫ばかりですから、中国という国家を批判しても、中国人の悪口を言うことはない。天に唾するようなものですから。在日韓国人が韓国という国を率直に批判しても、決して韓国人そのものの真実を見ようとしない(悪く言わない)のと同じです。
「立って一畳、寝て半畳」
しかし、いくら万巻の書を読もうが、テレビやネットで知ろうが「群盲象を撫(な)でる」で、事実の断片を見聞きしているだけであって、本当に真実を見ているかどうかは「神のみぞ知る(私は、神の味噌汁と覚えました)」。結局は、自分の目で見て・自分の頭で判断した考えだけが(自分にとっての)真実といえるのではないでしょうか。
天理市夜間中学で「中国人の真実」をこの目で見た私が、全面的に中国万歳と叫ぶわけではありませんが、「目からうろこ」というか、あらためて中国人というのは大したものだ、と感心しました。
同時に、その昔、朝鮮経由ではなく直接中国から中国の文化・文明を導入するために遣隋使派遣を決めた聖徳太子(574~622)とは、日本の進路を決めた偉大な政治家であったと、しみじみ思います。
その意味では 、1972年 日中国交回復を成し遂げた田中角栄元首相も、聖徳太子に並ぶ偉大な政治家と呼べるのではないでしょうか(いつの日か、日本の1万円札になることを祈ります)。
5人の作文の内、一人については、拙著「畏るべし中国人」 夜間中学訪問記 V.5.2 をご参照下さい。本稿ではあと4人の作文から、中国人を考えてみたいと思います。
2024年11月25日
V.1.1
平栗雅人
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