第33話、ある者の視点
「うーぱーー・・・あんまりだぁぁ!・・へぇぇぇぇぇ!!、あんまりだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!うぱうぱうぱうぱ、俺のぉぉぉぉぉぉお金がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!へあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふう、すっとすたぜ!!」
とある男が号泣していたと思っていたら泣き止んでスッキリとした表情になっていた。パチンコで確率199分の1で1200回までハマって盛大にやらかして5万負けたけど仕方がないよなとして俺は諦めることにした。
向こうだってこれで営業をしてその上に社員たちにも給料とか出しているのだから勝っているばかりでは営業が出来なくなるよなと考えた。
どうも初めまして俺の名前は・・・いや、本名を名乗るのはやめておこうなので別名としてメキシコサラマンダースフィンクスと呼ばれているのでそちらで覚えておいて欲しい。
只今、パチンコで5万ほど負けて泣いて頭を冷静にして家に帰っている所である。こう見えて実は異なる世界で・・・と言うより異なる世界を支配?・・・している訳ではないがそれを支えているユグドラシルという存在になっていると説明をすれば良いか。
そこで平和に暮らしているのだけどその平和と言うか脅かす存在として実はアクダと言う少年がいるのだ。
この少年自体はそこまで言うほどに強くはないのだけど問題なのはその人柄の良さで集まる人望がかなりやばいのである。
次から次へと強い人材を集めて勝手に強くなって行くのだ、無論な事に本人にその気はないのだけど。
これならば別に敵対しなければ良いだけで済むのだけど生憎な事に敵対する事になってしまうのである。
なら幼い時に倒せば問題なくなるのではないかと思った俺は早速、過去に向かいあのアクダの幼い頃に来たのだけどなんと言うか、最初は予定通りに倒そうと思ったけどさ。
なんと言うか少年らしいと言うべきか、可愛さがあってそんな事ができずにむしろ助けてしまった始末である。
俺ながらやってしまったなと思っている、いずれかなり厄介な敵になることが分かっているのに助けてしまうとはな。
別に敵でなければ本当に性格が良い人物だと思うから・・・はぁ、それを思うと余計に溜息が出てしまうなと感じていた。
でも助けてしまったのでもう仕方がないことだと諦めている。これも運命なのであろうなと。
アクダはもし昔の人に例えるなら性格が良い劉邦と言えるだろうな。
その人望と人の意見をしっかりと耳にするその器量が本当に長けているからな、アクダさえいなければ何度もこの戦いには勝利できたと言える事が多いから。
逆に言えば、俺は正直に言って項羽みたいなやつだと思っているから本当に長く対峙をすればいつかは負けてしまうと思っている。
まあ、だからこそ俺が創成したユグドラシルの及ぶ範囲内で守備を固めて侵攻などは行っていない。
だって戦ってもいつかは負けてしまうのが歴史で証明されているから、ならば守備を固めて及んでいる世界を豊かにして富国強兵をした方が余程に効率が良い。
それにアクダも戦いを望んでいるわけでもないらしいので攻めてくることはないので安心をして内政に尽力している。
それにしてもあのアクダのことを舐めているあの男は余程になアホなのかと思いたくなるが無駄に他の人よりも才能があり確かに普通の人より長けているところも多くあるので下手な無能よりも厄介な人物だ。
でも歴史を振り返ってもそんな人物は最後はとんでもない負け方をしているだよな。
あの転生してこの作品の主人公になっている人物はおそらく馬謖みたいなやつで教科書などに乗っていることはしっかりと覚えられてその通りにすることしか出来ない人物なのだろう。
この前に対峙した時もそうだった、この作品で出てくる魔法とかやり方とか書かれている通りばかりしてきて応用力や判断能力が欠けていた。
無論な事に人間だから完璧を求めて入るつもりはない、それはあまりにも難しいことだから。
けれども己の才能とかしっかりと把握しておかないといつか取り返しがつかないことになってしまう。
孫子の兵法書にも書かれている一文がある。
彼を知り己を知れば、百戦あらうからず
彼を知らず己を知れば、一勝一敗する
彼を知らず己も知らざれば、戦うことに必ず敗れる
見ても分かるかもしれないが己も知らないで相手も知らなければ確実に負けてしまうと書かれている。
アクダと対峙しているあのレオンは済まないが己の事も理解できておらず相手も理解していないのでどう足掻いても勝ち目はないと言えるだろう。
無論、ここからしっかりと反省して己を理解して更に鍛錬をすればいくらか勝算が生まれるかも知れないがそんな事は彼の性格から見ればあり得ないことだろうな。
別にレオンが無能と言うわけではないしっかりと学んで鍛錬をしている。普通の人ならば実力差で勝つ事ができるだろうが相手はアクダであり成長すれば間違いなく傑物とも呼べる人物でありいくらまだ幼いとはいえそれでは勝てるとは思えないなと感じていた。
まあ、勝てなかったから未来で俺の前に立ちふさがったとも言えるけどな・・・まあ、精々頑張ってくれよ、原作主人公に転生した日本人さん。
そう思いながらもかつては自分も日本人だったなと思い出して少しばかり笑みを浮かばながらその場を後にするのだった。
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