第9話、旅は道連れ、世は情けと言うけど
それから僕たちはここからそれなりに距離がある町に向かうことになり歩いていた。そろそろ本当に立派な家でゆっくりとして休みたいと考えていた。
そんな時に前の方で人の話し声が聞こえてきたのでもしかして他の旅人たちが近くにいるのかなと感じているとレオノーラさんがせっかくだからこの辺の状況を教えてもらいましょうと提案をしてきた。
確かに地元の人の力が地形も分かって楽に進めるから僕も賛成した。するとレイモンドさんも二人がそう言うなら俺は構わないとして声がする方角に進んでみるとそこには三人のグループがそこにいたのである。
一人は商人らしい人で他の二人はその商人を守る冒険者みたいな感じであった、僕たちは声をかけるのだった。
「あの〜、いきなりで申し訳ありませんがこの辺の地形が詳しかったりしますか。実は僕たちは別の地域から来た者たちでこの辺の地形に詳しくないのです。できれば教えてくれる事はできますか」
そうお願いを伝えてみると実は向こうもこの辺の地形に詳しくなく道に迷っているというのだ。これはお互いに困ったなと頭を抱えていると商人らしい人からある提案を出されたのである。
それは町に到着するまで一緒に行動しないかと言われた、報酬はないにせよあちらが旅に必要な品物を提供させてくれるらしい。
確かにそれならば嬉しい限りだ、もう野営するために必要な道具は使い切ってしまっており今夜の野営が出来ないとしてレイモンドさんとレオノーラさんが困っていたので助かるとして受け入れた。
それに個人的にもここまで多いほうが何かと安心するしと思っていると護衛している冒険者たちが僕を見てこんなに弱そうな子が冒険者をしているのかしらと言われたので僕は答えるのだった。
「今は冒険者ではありませんがいつかは冒険者になりたいと考えております。自己紹介が遅れました、僕はアクダといいます。どうかよろしくお願いします」
「はあ〜、君みたいな子には冒険者は向いていないからやめておきな。冒険者って思ってよりも汚い事をしないとならないのだから君みたいな純粋な子には向いていないよ」
「そうですよ、君みたいな子は今からでも遅くありませんから家に帰って家族と一緒に暮らしたほうが幸せだと私はそう考えていますよ」
それを聞くとレオノーラさんが僕の事情を伝えようとしたけど僕が止めてからそれでも僕は一人前の冒険者になりたいのですと返答した。
するとまあ、死なない程度に頑張りなさいと冷たく言われてしまった。確かに見た目的には保護欲が出てくるキャラだと言われているけどそこまで言わなくても良くないですかと思っていると商人らしいお姉さんの人が声を掛けてきた。
「でもその年で冒険者になろうと頑張るのは凄いことだと思うわ。だから頑張ってね」
僕は商人らしいから何か裏があるのじゃないかと警戒心を出してみているとあらあらと笑みを浮かべながらその場を後にした。
すると護衛の人たちがジャーナさんに声を掛けられるなんて羨ましいとこちらを見て護衛の二人が妬んできていたけど別に良いですよね。
しかも二人ともジャーナさんと同じ女性の方でそれをするならレイモンドさんがやった方が分かりますけど!?
そんな思いで見ていた、するとレイモンドさんやレオノーラさんは思っているよりも警戒心がなくて接していたのを見て安全なのかと更に疑問に上がってしまった。
その理由としてレオノーラさんは思っているよりも警戒心が強くて初対面の人にはあんまりフリーに接したりしないのにこんな感じになっている。
何かの力が働いていると見えてしまっている。だからこそあの商人らしいジャーナには僕はとても警戒心を出していた。できることならばこのまま別れたほうが良いのではないかと感じてしまうぐらいに嫌な予感をしていた。
するとレイモンドさんやレオノーラさんがなら決まりだなと言って一緒に行動しようという事になりそうになり僕はすぐに二人にあの商人らしい人はなにか怪しいですからここは別れたほうが良いと思いますと伝えたが二人とも大丈夫大丈夫と言って聞いてくれなかった。
やはりおかしいと思いながらもここまで面倒を見てくれた二人を見捨てられないとして危険を覚悟でついていくことにしたのだった。
できる事ならば僕の考え過ぎだと思いたい、けれどもこんな嫌な予感している時は大抵当たってしまうのだ。
けれども今回ばかりは外れてほしいと思いながらついていくのだった。レオノーラさんにレイモンドさんもすっかりと心を許しているみたいになっていて完全に僕がおいていかれていたけど時よりこちらを見てくるジャーナが怖いと感じていた。
ジャーナの目がまるで獲物を捉えた喜びの目になっていて僕は捕らえられた獲物の気分になっていた。どうにかして逃げ出したいけど二人がどうしてもと言うから逃げられないでいた。
こんな時は僕はどうすれば良いのだろうと必死になって考えていた、ともかく怪しそうな行動をしたらすぐに二人に伝えて逃げようと決めたのだった。
そうして決めたのは良いのだけど一向にジャーナがなにかしてくることもなく一緒に行動をしていた。
けれどもいつかは必ず何かしらの事はしてくるはずだとして身構えながら僕は逃げる支度を密かにしているのだった。
しかし、それに気がついていないジャーナでは無くそうならないためにとこちらも新たな行動を始めようとしているのであった。
・・・・・・・・
なるほどね、あの子。まさかチャームのスキルを持っていたなんて思いもしなかったわ。それにあそこまでの警戒心は子供ならではと言うことかしら。
なら優しく接していれば勝手に心を許すでしょうからここはサキュバスとしての仕事をしましょう。
そうジャーナは考えながらアクダの元に近寄るのであった。
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