第30話:姫、大学に合格する。
姫は月のUFOから帰ってきて一番肝心な俺のこと忘れてるし・・・。
姫は俺たちが恋人同士だったってことも忘れてるくせいに
毎日、俺にエッチしようって、せがんでくるから、しょうがなく
一度だけ、相手をしてやった。
少しはエロモードが落ち着くかと思ったけど、それは甘い考えだった。
一度くらいじゃ、なんの効果もなかった。
俺が賢者タイムに入っても、も一回しようってしつこく迫ってくるから、
セックスにもメリハリつけろよって言いたくなる。
でもって、相変わらず姫は朝、二階から降りてくる時パンツ一丁。
おっぱい揺らしながら・・・。
「おはよう〜ツッキー」
「エッチしよ」
「朝からかよ・・・」
「まだ、朝飯も食ってねえんだぞ・・」
「私ね・・・朝からムラムラするの・・・だからチューして?」
しかたないので俺はチューしてやった。
「朝からムラムラって・・・言うか24時間フルにだろ?」
「無限ループじゃないかよ」
「あのさ・・・なんか俺のこと、ちょっとでもいいから思いださないか?」
「おっぱい舐める?」
「人の話を聞け〜」
「おっぱい舐める〜って・・・なんかそれ、もう口癖になってるな・・・」
「俺は前みたいに姫とちゃんと恋人どうしに戻ってエッチしたいんだよ 」
「俺に愛情も持ってない女とエッチしてもな、なんとなく虚しくてさ」
「なに、ウブな青少年みたいなこと言ってるの?」
「殴るよ!!」
「暴力ふるうなって言ったよな」
「知らない」
「なんでよ・・・筋が通ってねえだろ〜が」
「もういっぺんUFOに戻って全面的にチエックしてちゃんと直してこいよ」
「俺の記憶を取り戻してこいよ」
「・・・じゃ〜、ちょっと待ってね・・・」
そう言うと姫はキッチンテーブルに思い切り頭をガンガン打ち付けた。
「おい!!、なにやってんだよいきなり・・・」
「姫・・・やめろ・・・やめろって!!」
「頭、思い切り打ったら記憶がもどるかと思って・・・」
「そんなことくらいじゃ戻らないし・・・だいいち怪我するだろ」
「無理に、そんなことしなくていいよ・・・」
「頭、大丈夫か?」
「記憶が戻る前にキッチンテーブル破壊しちゃうだろ」
「ツッキー、グーで私の頭、殴ってみ?」
「そんなことできるか・・・」
「そんなことしたらドメスティックだよ」
「俺の可愛い彼女を殴ったりなんかできるわけねえだろ」
「だって・・・記憶取り戻したいんでしょ?」
「またラブラブな関係になってエッチしたいんでしょ、私と」
「そう思ってくれるのは嬉しいけど・・・ダメだよ」
暴力的なんだか、健気なんだか・・・。
俺は、それ以上なにも言えなかった。
そんな日々が続く中、姫は高校を卒業した。
そして進級試験を受けて、めでたく大学に合格した。
俺は知らなかったが、姫はオール満点で試験を合格してたらしい。
頭悪いんだか、いいんだか・・・。
姫が大学に進学して唯一喜ぶのはヨコチだけだろうね。
まあ他にもいるかもしれないけど・・・。
自分にまったく気がない女をいくら思っても、しょうがないってのに・・・。
姫は晴れて大学生・・・だから女子高の制服はいらなくなった。
可愛い制服だったから、コスプレ好きの俺にはいい目の保養できてたのにな。
だから姫とエッチする時、着てもらおうと思って制服は処分せずに
取っておくことにした。
つうか、姫が高校の制服を着なくなったから大学の入学式に普通に
ゴスロリの衣装を着ていたから姫は、目立ちまくりだった。
そして相変わらず姫は朝から晩まで俺の顔を見たらエッチしようって
迫ってくる・・・。
まあ、朝はパンツ一丁だから、すぐにでもできるんだけどな・・・。
でも、これから通学時間って時にエッチする気にはならないわけで・・・。
でも、こうあまりにシツコイと閉口する。
なんとかならんもんかな。
あれだけしようしようって言ってるんだから、完全無視ってわけには
いかない。
ちゃんとケアしてやらないと可哀想だもんな。
じゃないと姫のイライラがピークになると俺に対しても暴力的に
なるから、時々エロを抜いてやらないと・・・。
それに以前みたいにもう未成年じゃないし、やっちゃっても淫行には
ならないし・・・。
大学にやってきたら、俺の横に来てエッチしようって迫ってくるのは
目に見えてるって思ってたが、案にたがわずだった。
今のところ世間的に兄妹だけど・・・普通にエッチやっちゃってるし・・・。
このままでいいのか?・・・姫の記憶が戻らないと、なんか気持ちが
落ち着かないって言うか、ノラないって言うか、しっくり来ないんだよな。
先のことを考えると俺は大いに悩むところだった。
つづく。
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