第28話:姫、まさかの月のUFOに帰る。
思えば、姫が俺んちに養女に来てから、ちっとも変わってない気がする。
エッチも相変わらず激しいし・・・と思っていたら・・・
姫のクチから信じられない言葉が発っせられた。
「ツッキー今夜は、許して・・・」
「え?、どこか体でも悪いのか?・・・それとも生理とか?」
「違うよ、私は生理とかって、もうやって来ないの・・・」
「異星人に助けられた時、そういう生理現象はなくなっちゃったみたい」
「おえ〜それ初耳だわ」
「聞かれたことないからね」
「だからツッキー将来、子供が欲しいって言っても無理だからね」
「子供が欲しくなったら他の女性に頼んでくれる?・・・」
「待て、待て、そんなことしたら浮気になっちゃうじゃん」
「だね、ってことはツッキーは私に殺されることになるね」
「げげっ、めっちゃ矛盾してんじゃん」
まあ、姫が筋の通らないことを言うのは珍しくないけど・・・。
「そんなことより、急にエッチがしたくないって・・・
俺は姫の生理のことより、そのことのほうが気になるわ 」
「分かんないけど、ぜんぜんムラムラしない」
「エッチしたいって気持ちにならないの・・・」
まじでか・・・姫からエロを取ったら何が残るって言うんだよ。
ただのゴスロリ女じゃないかよ・・・。
ってか、まあ、可愛いって最強の武器はまだ持ってるけどな。
つうことで俺は仏像仮面ブッダーに相談してみた。
「うむ・・・それは一大事でござるな・・・」
「姫の体に異変が現れたのやもしれないでござるよ」
「なんせ、異星人・・・我々の遺伝子を引き継いでるわけでござるからな」
「機械でも人間でも異星人でもメンテナンスは必要でござろう」
「月のUFOに姫を連れて行って、一度精密検査を受けさせたほうがいいで
ござるな・・・」
「ってことで姫は月へ・・・」
俺はブッダーに姫の腕や足が取れるバグを直してくれるように頼んだ。
なんだか、本当のかぐや姫みたいになっちまったな。
姫は羽衣のかわりにゴスロリの姿で月へ帰る・・・ってか・・・
さしずめ、俺は月へ去っていくかぐや姫を見送る、
わけか・・・。
竹取物語はそれで、おしまいだけど・・・姫は、きっと元気になって
帰って来てくれるよな・・・。
姫がエロくないと、つまらないだろ・・・。
エロくて、クチが悪くて、暴力的な姫が懐かしいよ。
それから1ヶ月あまりして姫が月のUFOから帰ってきた。
異星人の優秀な医療によって体の調子はよくなったみたいだった。
でも、俺にとっては致命的なことが姫に起こっていた。
それは姫の記憶が、俺んちに養女にきた時の記憶に戻ってしまっていたんだ。
俺のことも、これまで一緒にすごしたことも全部忘れてしまっていた。
そしてまた、満月の夜だけエロくなった。
お〜〜〜〜〜〜い、リセットされてるじゃん。
つづく。
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