第10話 型抜きのおじ

子供の頃公園には紙芝居のじいさんが来てた。

夕方になると現れる。もしかしたら日によって現れる公園が違ったかもしれんけど。そこらへんは記憶が曖昧や…。


私や周りの子達は紙芝居のじいさんの事を【型抜きのおじ】と、呼んでいた。

私がよく遊んでた公園のおじは二人おって、自転車verとカブverがおった。

カブのおじの事は【偽おじ】とよんでいた。(失礼極まりねえ)


とはいえ子供達は皆おじの事が大好きで、おじが来るのを今か今かと待ちわびてた。

おじの出没時刻が近付くと誰かがジャングルジムに登って、おじが来ると

「おじ来たぞ~!!!」

と皆に知らせてた。


皆集まったら紙芝居が始まる。ワクワクしながら聴いたもんよ。

型抜きしたり駄菓子買ったり。

みそこん、水あめ、クリームせんべい…全部はおぼえてないけど、どれも懐かしいなあ。また食べたいな。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る