第55話 功績が凄すぎて草
「助かった。礼に手解きしよう」
テンタクルを倒してことなきを得るとそうマッパのおっさん──聖騎士が申し出てくる。
「ナニを手解きすると言うんですか?」
聞き捨てならないことだったのか、教皇のモンローが聖騎士をチラチラ見ながら尋ね始めた。
「話し合いをする前にこれで前を隠してください」
そうしてマッパのまま話し合いになるかと思うと頭巾──ウィンプルを解いてジンジャーが聖騎士に渡した。
「かたじけない。シスター」
「気になさらないでください。服なきものに布を分け与えるのは我が父──聖キンニクトゥスの教えでもありますから」
「素晴らしいお父上だ」
そう礼を言うと聖騎士は腰にウィンプルだったものの布を巻き付けるとモンローと向き合った。
「今ので功績はできたから私が鎧の手解きしても問題ないはずだ」
「功績については問題はありません。ダリアン様がが教える必要がないと私は思っているのです。シドさんはすでに前魔王と闇の大精霊を倒していて、もうすでにダリアン様と同等以上の実力を有しているので」
「何? あの伝説の前魔王と災害と同等の大精霊をか!? 並大抵の者ではないと思っていたがにわかには信じられん」
やはり前魔王と闇の大精霊の件はとんでもない戦果だったようで聖騎士は心底驚いた顔をする。
「実力を知りたい。立ち会いをさせてもらってもいいか?」
信じられないとなったら腕自慢ならそうなるか。
断ったら手解きを受けてなし崩しで聖騎士候補に組み込まれそうな気もしないでもないしな。
受けて聖騎士候補の目は潰しておくか。
「構いません」
「ふむ。私の申し出に即答で応じるとは真実みが増して来たな。血が滾って来たわ」
───
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