たんぽぽの人生

ダンデライオン

そうだね


 人は誰しも誰かに認められたい、誰かから認めてほしいという欲求を持っていると思う、僕もそうだ。


 SNSが流行ってほとんどの人が承認欲求を満たすためにやってるんじゃないかって思っている、勘違いだったらごめんね。


 僕にも承認欲求があった、誰かではなく、父に認めてほしかった。


 父は怖い、頭が良い、たまに優しい、そんな父に認めてほしかった。


 僕は思うんだ認めてもらうには僕が何か凄い事をしないといけないわけではないということ。


 父は僕をよく叩く、そんな父が嫌いだ。


 父は僕に怒る、そんな父が嫌いだ。


 でも時々優しいときがある、そんな父が嫌いだ。


 父は僕の名前を呼んでくれたことがあんまなかった、それが嫌だった。


 父は自分でつけた名前を呼ばなかった、呼んでほしかった。


 そんな父に認めてほしかった。


 水泳をして頑張ったのも褒められるためだ、そんな早く泳げないけどきれいに泳いでみんなに凄いといわれた、でもそれじゃ違うんだ。


 父は僕に愛しているなんて言葉を言ったときが無かった。


 勉強して100点を取った時も褒めてほしかった。


 で、僕が出来た。


 何をしても何の対価も無い、頑張っても褒められることもない。


 だから全部めんどくさくなった、全て投げ出して逃げようとした、結局僕は何もせずに生きている。


 何をするにも僕はもうやる気が出ないんだ。


 僕は君にそんな人生を送ってほしくない。


 これは僕から君に送った、メッセージとでも思っていてくれ。


 認めてほしいなら僕が君を認めるよ、君はすごいってさ。


 実際に目で見て話せるわけじゃないけど「いってらっしゃい」 

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