第13話

今日はクリスマス。

両側に朱音の2人。

3人で街を歩く。

イルミネーションが輝く街並みの中、

幾人かの人達が私達を振り返っていた。

そう、私、今最高に贅沢な時間を過ごしているよ。


レストランで食事する時も、2人と菜奈は向かい合って座っている。

最初に来たマルガリータピザを3人で分け合って食べた。

「俺、ローストチキンより唐揚げがいいんだ」

臨がそう言うと、悠真も笑って同意した。

「私も唐揚げがいい!」

そう言って頼んだ唐揚げがやって来た。

熱々をそれぞれに頬張る。

「うーん、美味しい!」

幸せ満点の顔で唐揚げを食べる菜奈を見て悠真が言った。

「俺、今、浮かんだかもしれない。菜奈の顔見てたら」

悠真の顔を見て臨が笑う。

「唐揚げ食べている時に浮かぶ歌ってどんな歌だよ」

「バリバリのバラードだよ」

唐揚げとバラード⁈

全く繋がらないんですけど。

菜奈と臨は顔を見合わせていた。

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