パーラー・パルチザン衰亡史
辻タダオ
第1話 2006年12月8日 笠原みゆき
JR横浜線淵野辺駅前を一号店として神奈川県相模原市と東京都町田市にチェーン展開するパーラー・パルチザングループ全7店舗は、8のつく日が「強イベント」の「パルチザンDAY」なのだった。
射幸心に煽られた客の熱気に包まれる一号店ホール内は、冬だけど「エアコン消したほうがよくなくない?」ってレベルでヒートアップ。そこかしこ速足で移動しながら、見栄えよく放出している「獲物」を物色する。パチスロ北斗の拳「万枚超え」535番台のドル箱「カチ盛り」の光景をピックアップ、店舗備品のコンパクトデジタルカメラで撮影し、すぐさま事務所に向かう。
室内最深部、店舗責任者卓上のタワーPCに、SDカードを差し込み、撮影したばかりの「カチ盛り」画像を呼び出しながら、
モニター、デスクトップ上の「店長ブログ」アイコンをワンクリックして投稿画面を開き、フォント強調&絵文字多様&煽り文句満載&予測変換駆使しまくり、の超速で書き上げた来店促進文と一緒にサムネイル表示されていた画像もアップロード完了。
ブログ更新公開までの流れ作業を終え、ホッとため息をついた。
更衣室での着替えから『新世紀エヴァンゲリオン』の主要女性登場人物の一人である「赤木リツ子」コスに身を包んでいる自分は笠原みゆき今年40。ブログ最新投稿欄の最下部は2006年12月8日15時15分を表示中。実は次回「8」の付く12月18日が自分の誕生日なので今日は40の二週弱または一週強手前の日。つまり「いまここ」では39。
店長ブログ、2,3カ月ほど前に物は試しと、「アラフォー」自虐ネタで5回連続くらいで投稿していて、店内身内の反応よく、まあまあ話の通じる感じの常連客からも「面白いっ!」と高評価の雨あられだったが、直属上司の小清水SV(スーパーバイザー)が「笠原ちゃん、ネガティブはよくないよー。おれらいつでもハッスルハッスル!」とかなんとかイチャモンつけてきて、あーはいはい、となり、それ以降自虐は封印。更新作業もただの機械的ルーティーンに。
「物は試しに」始めたシリーズ投稿だし「もうすぐ40(アラフォー)」ということを深く気に留めてあれこれ思い悩んでいたのか?というと実際はそれほどでもなく、あることないこと調子よく綴っただけで、ブログ更新重ねるうちに「惑い」始めたということもなかった。
あることないこと調子よく、ってのは「煽りマイク」やってるうちに自然と身についてしまう「業界人」の癖みたいなもの。
常連客の「いやあリアルな女の悩み出ててよかったよー」という賞賛の言葉を聴いて内心「そうか。あの書き方でリアル感出てたのか」とびっくりしたくらいだが、とにかくいまはもう余計な私情のようなものは一切挟まずひたすら煽るのみとし、時折「甘釘」や「高設定」のヒント出すだけ。無駄なエネルギーは使いませんよ、と。
で、赤城リツ子コス着用に関しては最初「あたしゃ嫌ですよおじいさん」と小清水をいろいろな声色で懐柔しようとしたんだけど「笠原ちゃんノリ悪いなあ。笠原ちゃんノリ悪いなあ。笠原ちゃんノリ悪いなあ。笠原ちゃんノリ悪いなあ」となんともまあノリ重視の体育会系組織風味丸出しの有無を言わさぬ返答。
この会社というかこの業界まるごとそのようなものだということを承知でこれまで20年やってきたのもあるし、このお兄さんも現場で店長やってた末期に冬ソナ「ヨン様」コスプレやってたのに免じ、即時、反抗心をおさえて妥協した。
同世代同性コスプレイヤーの「おな中」つながりもいたので、あの悲惨な「ヨン様」の轍を踏まないように、初歩的な「心得」をあれこれ訊くとか出来たし。
どっちにしても、もうこの仕事も「潮時」かなとは思う。コスプレ要請もなんだか唐突な感じあったし、そろそろ遠回しな「肩たたき」の始まりか!?みたいな。
今周囲見わたしても店長の最高齢は上溝店の柳澤さんの44だし、絶対に「45定年」あるなこれは!みたいな。
本社の部課長の椅子もそうそうあるはずもなく、SV(スーパーバイザー)も小清水、柏原の二人が就任間もないしその二人がまたテコでも動かないだろうし。
それに地道に貯めてきた諭吉の枚数がそろそろ目標に近くなってきたのもある。
二十歳で入社の20年。店長になったのは15年目の35の時。
業界全体で女性店長多くはないし、案の定「中の人」用の業界紙誌の取材の連絡あれこれあったけど全部断りましたよそんなの。
だって相模原と町田のそこらへんの近所にしか配らない折り込みチラシでグループ初女性店長見参!!って全身画像いれて苗字も晒して、ってやっただけでもかなりウザいことになったし。
店のというか店長制服がまたなんというかその手の「制服フェチ」の劣情に訴えかけるところもあったんだろう。
何故自分が35でスルっと店長になれたのかといえば、競争相手の男どもと違って「ほいきた!男なら飲む打つ買うの3拍子!」なんて愚行に走らず、心と身体の健康に気を使った規則正しい生活を心掛けていたからだ。
おかげで体型も肌の色つやも維持し続け、チラシ出す時も、「35」と年齢はっきり出してもかまいません、むしろそれがストーキングの抑止力になるのなら、ってあえて出したら逆効果で、35でこれならイケる!と思わせたようだった。
ああ!?笠原さまだああああああ、とか言ってベタベタ触ってくるとかやめてよしてさわらないでっ!としかいいようがない。
ヒールで踏んづけちゃってえええええ、とおっしゃいましてもあれは撮影用!ってまあ撮影の時ヒールで!と悪乗りしたのはこっちでした自業自得かもしれません。はいはい伊達眼鏡もかけました。ええそりゃもうCS放送でよく見る滋養強壮剤のCMに出てる、ちょっととうが立ったグラビアアイドルさながらになってました。
ともあれ健康&美容オタクぶりは年々マシマシで、あれから5年経た大台40でもイケるって彼奴らに思わせる自信はアリアリ。
べつにヒールとか制服とかそういう小道具的な設定やら何やらなくても大丈夫なんじゃないか、と。
相手があらかじめ持ってる趣味嗜好とか一旦無効にしてしまい、こっちのペースに引き込む的な。
『エヴァ』赤木リツ子同僚の葛城ミサト風に湯上りの水分たっぷりでTシャツ&首にタオル巻きで迫るみたいな。
あ、ちょっとそういう「肉」方面のことは置いといて自分の「来し方」ですが、淵野辺からそう遠くない境川挟んだ東京都側の町田市Z師町の生まれ育ちで生粋のジモティ。家はそこそこの規模の「近郊農家」ってやつで経済的にはそりゃもう「貴族」です。その近郊農家の集まりのなかじゃ「中貴族」くらいですかね。
自宅敷地に母屋と離れあって車2台おける程度だと「中」ですね。
で、周囲に同姓多い笠原集落みたいなノリ。
年少さんの頃に薪風呂で口でふーふーやって沸かしたり、
鶏小屋もあったので卵とるし、年中行事でそんな鶏を容赦なく捌いて食べたりなんかして、自分は捌きはしないけど、捌くところ毎年のように見たりもしたし、肥しの匂いも満ち満ちてたし、「雑木林を切り開いて無理くり均した場所にボカスカ建った戸建て住宅」に続々やってきてた「上昇志向の強い地方出身の皆々様のご子息たち」と比べるとかなりなワイルドな暮らしぶりだけど、それでいてなんかこうノンビリした気風でしたよ。兄妹ともども。特に勉強とかそういうことに関しては。
ウチは父母共に朴訥な善男善女で少なくとも自分は口うるさく何か言われた記憶がないんですけど、まあ一応農家だから上の兄2人はそこそこ厳しめな男児教育あったっぽい。それにひきかえ自分と2つ年下の妹はどっちかっていうとほったらかしに近かったかなあ。ただテレビのチャンネル権は父と兄2人に握られっぱなしだったので女子っぽいマンガとかほぼ見た記憶なくて、特に意識することもなく成り行きで「ルパン三世」の峰不二子を参考にし始めてましたよ。シンプルに。憧れるとかそういうんじゃなくてたまたま他を知る機会なかった、みたいな。
女だけど「ハードボイルド」風味が生きるうえでの基本姿勢、的な
で、Z師町近辺は町田市内でも「団地」はほとんどなく、準工業地域も含まれていて、近郊農家以外に工場主や商店主などの経済的に恵まれた層があちこちに住み、学業に精出してこその人生っていう気風があまりない、やんちゃな子弟が数多く育ち勝ちでして、それゆえ自分も通ってた場所で2コ下の後輩たちが引き起こしたあの「T生中学事件」(教師が生徒を刺した傷害事件。教師よりも生徒の暴力性が話題になった。教師が広島原爆の後遺症抱えてたので教師いじめの側面クローズアップされた)に象徴される「荒れた学校」モードの真っ只中を潜り抜けてきた猛者が、男女問わず周囲には数多く生息中で、自分としてはこちらから積極的にかかわるつもりはなくても、何せ車やバイクで「出る店」探してあちこち移動するアグレッシブな層も顔見知りに何人か含まれ、それに関しちゃ鬱陶しいところあった。
中学に居た頃、ほんとかウソか、自分らのとこ都内全部で学力最下位らしいよ、
って「噂」しょっちゅう聞くようなところでしたし。
それでいて女子軟式テニスと男子陸上は都大会優勝とか。まさに野生の王国ですよ。
パチンコホール業界は「客と仲良くしてはいけない(『出る台』教える教わるの不正防止のため)」のが大原則だけど「おな中」の「身内」どもは、
そんなの知らんもんねーって風情で接して来ますからね。
都度手短に「ウチはやめとけ」って言ってますけどね。
折り込みチラシの制服姿に反応するフェチ野郎御一行様はそこに含まれてないのがまだ救いですけどね。
丈の長いスカート履いてた頃の「ヤバい」イメージが残ってるからだと思うんだけど、「おな中」層は一回釘さしておけば、
しつこく絡んで来ないのがデフォになってるので、その方面は平和な均衡状態維持ってところです。
業界の「掟」を地元の青年団的な繋がりから距離置くのに上手いこと利用するというかなんというか。「盆暮れ正月休みナシだし」とか言っとけば人除けになるし。
この「地元の青年団的繋がり」って童貞処女卒業機能バリバリあるような濃いやつで
私は群れるのどっちかっていうと嫌いな方だったのでつかず離れずくらいな感じでしたよ。
で、短大出てすぐに地元のパチ屋経営パルチザングループに就職した時に父母筆頭に家の者たちからは特に何も意見はなかったですね。自分で稼ぐのならなんでもよしって感じ。
「近郊農家」中レベル貴族なのでそんなにガツガツする必要もないし見栄はることもないけどとにかく傍目に「わかりやすい」何かであってくれれば、という空気なので「あ、そう。じゃまあ頑張って」とあっさり言われただけ。
ま、このへん親類縁者の範囲ひろげて考えるとマルチとかスピとか政治、宗教その他諸々、常人にはよくわからない何かにとりつかれて偏執的になって疎遠、絶縁になった者もこれまでちらほら見てきているので、そういうストレスは避けたいんだろうと思いました。
笠原集落関係大概「子だくさん」なのでやたら人多いのもあって、
頭の良し悪し、というか、単純に学歴の高い低いもバラバラで
遠縁に「テレビによく出る学者」の人もいたりするかと思えば、
チェッカーズの「ギザギザハートの子守歌」同様にバイクの自損事故で
若くしてお亡くなりになる方もいたりなんかして、
こういう言い方になるのは、どちらの人もほとんど面識ないからで、
それだけ人数と範囲が広い、ってことです。
さてそれで仕事先に地元パチ屋グループを選んだ理由ですけど、それはもう「車通勤可」で「高待遇」だったからですよ。でまあ学者指向全くない短大卒ですし。
シンプルに「電車通勤」は御免蒙るって話。小田急の朝夕のラッシュの不快さにただただ辟易しっぱなしの大学2年間でしたもの。乗車率200%前後で自分の足腰まったく見えない状況ってのは痴漢いるいないに関わらずちょっとどうなのよって話で、これに乗って働きに行くとかあり得ない!ってところから逆算しての就職活動。
パチンコにもパチスロにも興味はないけど、とにかくどの部署、店舗、の配属でも車で家から30分以内ってところが気に入りました。せっせと貯金して1千万まで行ったら実家所有の土地の適当な場所で自然食品販売店でも営もうっていうような計画でしたよ。まああくまで「計画」なので、だんだんズレていっていまはちょっと違う方向だけど。
それに関しては追い追い別途語ります。ただ貯金だけは順調に推移しましたよ、と。
話は2006年の12月8日に戻り、ドル箱カチ盛り画像添付の投稿で、
ブログ更新するやいなや、イヤホンに「3コースに不審な集団3名来てます」ってインカム報告が入って稼働中の店舗スタッフ全員に瞬時に緊張が走り、自分は即、防犯カメラシステム操作へ。
制御盤の十字稼働するスティックで人物の動きに沿いながら顔に焦点が合うように素早くズームボタンで調整する。
すぐに見覚えがある顔だと判ったので「ああ、これ組合から画像メール来てた田無とか保谷方面の持ち込み集団だわ。山口兄は?今フリーね。そしたら駅側入り口から全体視てて。で3コースの吉田は遠目にやつらの動き追って。見てるぞって雰囲気で」と部下たちにイヤホンマイクで指示出し。
「持ち込み集団」というのは外からパチンコ玉やパチスロのメダルを持ち込んで遊技するなり直接計数するなりなどして、不正に特殊景品を持ち帰る大胆かつ単純だけど即効性の高い手口を駆使するゴト師グループの呼称。180㎝100㎏超ありそうだけど筋肉質で肥満体ではない角刈りの男が首領みたい。この男の画像は既に4枚以上違う服装で受信済み。
ああやっぱり来たか、と。自分が見てきたどの画像よりも明瞭なものを残そうとスティックとズームボタンの操作に集中。こういった事態の基本的な心得として「捕捉」は一切考えずに、監視→相手の気づき→自然退店、を促すよう動きます。
「犯行」させずにお帰りいただくってことですよ。
この日の彼奴等の視線や頭部の挙動などから察するに、こちらの「監視」網にすぐ気づき、何気ない風を装って出て行ったのであろうことはほぼ間違いない。
早めに動けたおかげで首領の巨魁の顔面なんかは比較的ダントツで鮮明なものをGET。自社イントラネット内の掲示板に報告文と共にデジカメでモニターを接写した静止画像アップして、同様のものを組合の情報受付窓口アドレスにも送信。
直属上司の小清水SVに早速直電。3コール目に応答あったのであらましを伝えたら「うんうん、被害なしで画像GETは万事快調だね!その調子調子。じゃまた」と取って付けたようなC調なトーンで短くやりとりは終わり。
この程度の事のなりゆきだと特に細かく何か言われることもないし褒められることもない、っていうような2006年師走のパチ屋の日常。
まあゴト師にもいろいろな個人やら集団やらがいて手口もあれこれあるんだけど、とにもかくにも奴らに共通してるのは「そこに店があれば行く」というか、こっちにしてみれば「来る」ってことなんだけど、とにかく来ます。どんどん来ます。面白いように来ます。もう全国的に自分らの画像出回ってるんだろうな、ってのわかっていながら来ます。もしかして全然気づかれない店もあるかも、ってくらいの感覚なのかな。まあ危険回避で捕まえようとはしてこないってのもわかってるんでしょうかね。
私もゴト師との攻防に関しては話題かなり豊富ですけどそりゃもう「女」だからって対ゴト師局面で無能と思われないように逆に気張ってたってのはありましたね。
20年前はホールは男子、景品場は女子ってきっちり棲み分けられてたんだけど、自分は元々運動系だったし、閉所恐怖症気味なところもあったので入社2年目には志願してホールもやるようになったんですよ。まあ珍しがられたし重宝されました。当時はまだ玉箱運搬→計数の一連の流れが「セルフ」で店員の負担も今に比べると遥かに少なかったし。
で、ヒラの社員、役職ナシの頃、まんまと磁石ゴトやられてたのが後になって分かり、その時犯行現場付近のコース担当だったってことがあって、案の定「あーあ、だから女にホール見させるのはどうかと思うって言ったのに」とかなんとか今はもういない昔気質のおっさん副店長に嫌味言われたその瞬間から、心のうちでメラメラ燃える炎が以降十有余年にわたって絶えることなし!って感じでしょうか。
その時分に、「役職」つけば、つまりは「出世」すれば、この業界かなりな高年棒も夢ではないってことを遅ればせながら知ったのもあったし、ならばどうする?ってところで「ゴト師捕まえて手柄をあげる」ってのもオプションのひとつと意識しまくり、的な。
昨今のように「危ないから捕まえようとするな」っていう安全策なんてまったく考えず、敵将の首とってなんぼ、っていうような、時代がかった空気むんむんでしたから。それから徐々に働き認められて、役職付いて以降、今から思えば無茶だったなあ、ってくらいにゴト師を自前で「捕獲」して、事務所に連行して、警察に引き渡す、とか年に3回くらいのペースでありましたよ。もちろん「捕獲」の時は、自分のフォロワー的な男性部下を、早手回しに現場に急行させて、って感じですけどね。そういう時に張り切り過ぎて外まで追っかけていった遠山って子が果物ナイフで返り討ちに遭って、右掌全治2週間の裂傷負ったこともありました。
今ならそんなことあったら自分が管理責任問われて処分されるの間違いなし。でも昔は違った、と。
電波発信機使ってデジタル図柄回すハイテク装備なゴト師を捕まえて、警察に引き渡した時なんかは善行賞授与されたりもしたし。
「時代は変わる」ってことで今は仮に身体的捕捉が必要ならとにかく警察におまかせで!ってなってます。まあそれで全然OKですよ。自分も。命あっての物種だし。というか十分「出世」もしたし。
さて、持ち込みゴト師集団を追い返した件を直属上司に直電で報告し終えたその次の瞬間、自分の真後ろの位置にあったマイクスピーカーから「店長。宮ノ下工務店の風祭さんがお見えになってます」と知らせる景品場女性スタッフの声が聞こえてくる。「あーはいはい、風祭さんね。こっちから行くのでお待たせしといて」と伝え、事務所入り口横の姿見で手早く身づくろいして今はエヴァサントラCD「ヤシマ作戦」鳴り響く景品場フロアへ。風祭、おいでなすったわね。また性懲りもなく、って心持で。
パーラー・パルチザン衰亡史 辻タダオ @tsujitadao
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