16:今日

今日とはなんとも不安定だ

明日が存在するかも危ういのに

明日もきっと変わらない日常を

過ごせるだろうと人は言う

今日は幸福の象徴だ


大体、いつ死ぬかも分からないのに

今日明日と区別をつけ

時間を区切るのは意味があるのか

私にはまだ分からない


今日もいずれ終わる

一日はあっという間で

時間の経過をいつの日か忘れる

貴重で、単純で、短い


全てが終わってしまう前に

全てが狂ってしまう前に


人生そのものが

時間の崩壊を始める前に


意味なんて探す必要はない

人生を捨てる必要もない

せめてこの詩を読んだ日を


今日を

二十四時間生き抜こう

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