第3話義母の連れ子

「ダビングするから貸してくれよ明花?」

「嫌や!イマジンの意味も分からない兄貴に貸してもメロディーだけ聴いているやろ?だから貸さない!」小学生の頃から使っている勉強机の椅子にふんぞり返って俺の目を観ずに右足を左膝の上に組み置きクルリと90度机の方へ向きを変えた。

 もういい、考えが有る。

大体明花は、再婚した親父の妻が連れて来た。

「ペットと勘違いしてないか芳樹?」

懐かないと、義母に愚痴ったら親父に告げ口されて今日の宵に窘められた。

 親父の前で良い子ちゃん振りやがって、この母子は!

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