イタセクスアリス(短編)

しおとれもん

第1話義妹、明花

襖をそっと開ける。寝ているな。

襖を少し開けて置いた。

 俺の部屋の明かりが襖とその見切りの少し開いた隙間からこぼれていた。

 薄明かりに照らされた10歳下の明花は無防備にも夏の薄い布団を掛けないで寝ている。

 仰向けに寝ていた。ミッションインポッシブルの主人公に為った気分だった。

 そっと明花の部屋に足を踏み入れた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る