第8話
『はい、そこ座って』
客にそう言いながら、思ったより早く温度の上がったシャワーを椅子にカケた。
いきなり座ると冷たいからね。『椅子』と言っても、もちろん普通のイスじゃない。
銭湯なんかで見かけるアノ椅子を、もう少し大きくした感じ。
ついでに言うと、座る所には『穴』が空いていて、U字型をしている。
通称スケベ椅子。
女の子がそこに手を入れて、洗いやすいように空いているんだけどね。
『熱い?これくらいの温度で平気?』
あたしは、客の足先にシャワーをカケた。
『ん?ああ』
無愛想な返事が返ってきた。あたしはそのままゆっくりと、客の体にシャワーをカケていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます