第12話

私はメールを送った。


その相手は、中学の時の『女友達』。家も近く、お互いの家に泊まったりもしていた。


一年の時、クラスも部活も同じで仲良くなったのだ。



私は中学だけ東京だった。父の転勤が多く、小学生の頃から『転校』を繰り返していた。


だから、この友達は東京に住んでいる。


連絡をあまり取っていなかったのだが、私の頭には真っ先に『彼女』が浮かんだ。


彼女は一児の母だ。実家の両親の元で、子育てをしている。働きながら…。



旦那の暴力が原因で離婚したのだ。

そんな話も聞いていたから、彼女になら話せると思った。

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